一行日記11/27 炊飯器でつくるポトフ楽でいい

【随時更新】おすすめ本・マンガまとめ

この記事は約35分で読めます。

これまで本を読んでもちゃんと読書記録やメモを残しておけるところがなくって困っていました。

が、ある日「そうだブログにメモればいいじゃんか」と思いつき、こうしたページをつくることにしました。

ジャンル分けの中で「おもしろかった」「読んでよかった」「刺激的だった」とおもったものの順番で並んでいます。

本を読めば読むほど、自分の価値観はアップデートされていきます。

読みたい本が多すぎて人生が足りない。

関連記事:読んだ本の書評

本の予約には、送料無料&最短翌日のAmazonプライムがおすすめです。学生の方は6ヶ月無料で試せるPrime Studentを。雑誌なども充実のKindle Unlimitedもどうぞ。
  1. 生き方、考え方
    1. エッセンシャル思考(グレッグ・マキューン)
    2. マンガで食えない人の壁(トキワ荘プロジェクト)
    3. 諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉(為末大)
    4. 孤独の価値(森博嗣)
    5. 自分の時間を取り戻そう ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
    6. 寂しい生活(稲垣えみ子)
    7. だし生活、はじめました。(梅津由紀子)
    8. Bライフ10万円で家を建てて生活する(高村友也)
    9. 嫌われる勇気(岸見一郎/古賀史健)
    10. 自由をつくる自在に生きる(森博嗣)
    11. モバイルボヘミアン(本田直之、四角大輔)
    12. 何を捨て何を残すかで人生は決まる (本田直之)
    13. 圏外編集者(都築響一)
    14. ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方(伊藤洋志)
    15. 覆す力(森内俊之)
    16. TraveLife クリエイティブに生きるために旅から学んだ35の大切なこと(本田直之)
    17. 「ない仕事」の作り方(みうらじゅん)
    18. マーケット感覚を身につけよう—「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法(ちきりん)
    19. 自分のアタマで考えよう(ちきりん)
    20. 週末は田舎暮らし—ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記(馬場未織)
    21. 自分探しと楽しさについて(森博嗣)
    22. 社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!(ちきりん)
    23. 35歳の教科書 今から始める戦略的人生計画(藤原和博)
    24. 「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!(池田千恵)
  2. アウトドア・キャンプ・DIY
    1. スノーキャンプ・マニュアル(ボーイスカウト日本連盟)
    2. 一人を楽しむソロキャンプのすすめ(堀田貴之)
    3. バックパッキングのすすめ(堀田貴之)
    4. 遊歩大全(コリン・フレッチャー)
    5. ブッシュクラフト-大人の野遊びマニュアル(川口拓)
    6. 350万円で自分の家をつくる(畠山サトル)
    7. 自作キャンプアイテム教本(長谷部雅一)
  3. 健康
    1. 世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事(津川友介)
    2. 筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方(Testosterone)
  4. お金、資産運用
    1. 私の財産告白(本多静六)
    2. フリーランスのための一生仕事に困らない本(井ノ上陽一)
  5. 情報技術、テクノロジー
    1. 仮想通貨革命 ビットコインは始まりにすぎない(野口悠紀雄)
    2. ブロックチェーンの衝撃(ビットバンク株式会社&『ブロックチェーンの衝撃』編集委員会)
    3. はじめよう!アマチュア無線―免許取得から「ハロー!CQ」までを完全ガイド(QCQ企画 情報通信振興会)
  6. 生活、エッセイ
    1. ぼくたちに、もうモノは必要ない。(佐々木典士)
    2. 最低で最高の本屋(松浦弥太郎)
    3. 作家の収支(森博嗣)
    4. 帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。(高山なおみ)
    5. 小説家という職業(森博嗣)
    6. 工作少年の日々(森博嗣)
    7. ごはんのことばかり100話とちょっと(よしもとばなな)
  7. 小説
    1. 深夜特急(沢木耕太郎)
    2. 神々の山嶺(夢枕獏)
    3. 羆嵐(吉村昭)
    4. 虐殺器官(伊藤計劃)
  8. 方法論
    1. 知的生産の技術(梅棹忠夫)
  9. 漫画
    1. ハルロック(西餅)
    2. 失踪日記(吾妻ひでお)
    3. インベスターZ(三田紀房)
    4. 魔王(大須賀めぐみ)
    5. 山賊ダイアリー(岡本健太郎)
    6. 山と食欲と私(信濃川日出雄)
    7. 孤高の人(坂本眞一)
    8. 食の軍師(泉昌之)
    9. バクマン。(小畑健/大場つぐみ)
    10. 岳(石塚真一)
    11. 弱虫ペダル(渡辺航)

生き方、考え方

エッセンシャル思考(グレッグ・マキューン)

「より少なく、しかしより良く」をキーワードに、本当に大切なこと(=エッセンシャルなこと)のみに注力する大切さを説いた一冊。

  • 努力の量と成果は比例しない
  • ほとんどあらゆるものは徹底的に無価値
  • 重要な少数は瑣末な多数に勝る
  • 悪くない選択肢はすべて拒否する
  • 絶対にイエスと言えないなら、それはすなわちノーである

何が一番大事なのか「本質」を考え抜いて、これというものを決めたらもうそれ以外はやらない。徹底的に削除し、徹底的に凝縮する。

圧倒的な結果がほしいなら、この本を手にとるべき。

マンガで食えない人の壁(トキワ荘プロジェクト)

13人のプロ漫画家が自身のキャリアを振り返って「どういう人が食えるようになるのか」ということを語った本。

  • 結果が出せるひとは試行錯誤しながら成功するまで続けられるひと
  • 自分の変態の部分で描け、そこで勝負しろ
  • 枚数をたくさん描けるのが、一番の武器
  • 一度大賞を獲るより佳作や準入選を何度もとれる方がプロ向き
  • 才能と努力と運のうち運の割合が一番大きいが、運は自力で高められる
  • 成功するのは職人タイプではなく商人タイプ
  • 一年あったら大作をひとつ描くよりボツを10本描いたほうが伸びる
  • とにかく描く。それしかない

まだまだありますが、挙げきれない。もう果てしないくらい良いです。目から鱗が落ちまくり。

漫画に限らずあらゆることに応用できる金言の嵐。

関連記事:書けば成る 書かねば成らぬ 何事も

諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉(為末大)

小さい頃から言われてきた「諦めなければ夢は叶う」という言葉。そんなわけないってことくらい、子供だってみんなわかってる。

でもそれをおかしい指摘することは、なんだかタブーに触れるようで、誰も何も言えなかった。そこに気持ちよく切り込んだ一冊。

誰もがベスト以上のものを出し尽くすような高いレベルで生き残っていくには、自分の適性を最大限伸ばせるところを探して勝負するしかない。

そのためにこれまで打ち込んできたことを捨てるのは、逃げでもなんでもない。

関連記事:自分を変えられるのは自分だけだし、自分を最後まで縛り付けるのもいつも自分

孤独の価値(森博嗣)

人と離れて孤独でいることは、悪いことじゃない。なにかを作り出すことは、孤独と向き合うことを避けては通れない。

いつのまにか脳内に刷り込まれてきた「孤独は良くないもの」という価値観を片っ端からぶっ壊す、最高に気持ちいい一冊。

ここに書いてある内容を誰かに言ってほしかったひとはたくさんいるんじゃないかなぁ。背中を押されたり救われるひとも多いはず。

関連記事:「なにごとにもこだわらない」というこだわりを持て

自分の時間を取り戻そう ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方

ぼくたちは、いつも「自分の人生を生きたい」と願っている。

でもどうだろう、実のところ、ほとんどのひとは本当に大事ではない付き合いやタスクに追われて人生の時間をムダに消耗しているのではないだろうか。

それを抜け出すための最大のヒントが「生産性」という考え方。

生産性を高めるためには、もうお人好しであることはやめよう。努力もせずに成果だけ享受しようとするフリーライダーの相手をしている時間もないはずだ。

最小の努力で最大の成果を。自分の時間を自分のために。

関連記事:「影で努力する」という美徳は捨てよう。努力はうまくアピールしよう。
関連記事:自分の時間を確保するために「予定ブロック」を毎週繰り返しでカレンダー登録しよう

寂しい生活(稲垣えみ子)

飄々とした文体から軽いエッセイみたいだと思っていたけれど、最後は一息もつけない名文の連続。

効率化の末に、なんだか本末転倒なことになってしまっている。みんなそれはなんとなく感じているけれど、ここまで核心をついた言葉はなかった。

引き込まれて一気に読み終えてしまった。過剰に満たされ過ぎている社会は、個人の人生を、生きる意味を奪っている。

関連記事:イケてるマイルールをつくって、それに熱狂できるひとが最強

だし生活、はじめました。(梅津由紀子)

ふだんは市販の出汁を買ってつかっていたんですが、これを読んで衝撃を受けて、自分で出汁をとりはじめました。

生活の基本的なところをDIYにするという意味で、めちゃくちゃワクワクする一冊。

家でコーヒーとかお茶をいれる習慣があるひとは、その流れで出汁取りデビューしてみてはどうでしょうか。

関連記事:うどんで大事なのは喉越しでなく出汁。道頓堀「今井」の出汁は至高。

Bライフ10万円で家を建てて生活する(高村友也)

あえて生活水準を「路上生活者よりわずかに高い」レイヤーに置くことでみえてくる生き方。

なんだか、みんな「生きる」ということを難しく考えすぎなのかもしれない。

関連記事:家はもっとこれからインスタントなものになっていくんだなと思った話

嫌われる勇気(岸見一郎/古賀史健)

読みやすく、それでいて深い考察に満ちた名著。

あんまりぐちゃぐちゃここで書くより、まず読んでほしい。

僕が好きな考え方は「課題の分離」です。

関連記事:うまく群れからはぐれるために「嫌われ上手」になろう

自由をつくる自在に生きる(森博嗣)

ひとそれぞれが持っているであろう「自由」の定義について、著者の視点から切り込んだ一冊。

透明なレンズをもって世の中をみること。

実は森博嗣さんの本はエッセイがいちばん好きです。

関連記事:他人の意見に振り回されないために、自分の中に透明なレンズを持つ

モバイルボヘミアン(本田直之、四角大輔)

自由になることが目的なのではなく、自由になってから何をしたいのか。
自由を目指すときには常にそこを明確にしないといけない。

これ読んで住みたい街リストをつくった。

関連記事:自分の「サイズ感」に目を向けよう。

何を捨て何を残すかで人生は決まる (本田直之)

週末デュアルライフってすごくアリな気がしてきた。

首都圏住みならやっぱ逗子とかがいいのかな。南房総もいいけど少し遠いんだよなー。
それでも、超ボロい家を格安で確保して「箱」だけ確保すればそれでけっこう遊べるのでは、と思っています。

そこまでやるのはすぐには難しいかもしれないけれど、この本をきっかけに視野に入れてみる。

関連記事:自分が全力投球できるものはせいぜいひとつしかない

圏外編集者(都築響一)

コンテンツを作り出すのは資金力以外のところにこそある。

泥臭く自分の足で探しまわること、直接自分の目で見るまで判断しないこと、部外者であり続けること。

いちばん胸に響いたのは、プリンタがない環境で雑誌を作るため、重ねた紙を置いたタイプライターで力いっぱいにキーを打ち込み続けるロシアのストーンズファンの話。

ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方(伊藤洋志)

小さい規模のビジネス(=ナリワイ)をいくつも作り出して、自分の生活を成立させる方法について書いた本。

ビジネスと言うと難しそうなイメージだけど、そんな大げさなことじゃなくて、ひとつひとつはこんな感じのもの。

  • 繁忙期の畑を手伝う
  • 塀の取り壊しを手伝う
  • 手作りしたものを売る

もともと日本人はこういう暮らし方が普通で、みんなが専業サラリーマンになったのは近代になってから。

月々3万円の仕事でも、それを10やれば30万円になる。

会社に勤めながらでもこういう考え方をインストールしておくと、いろいろ良い感じに生きていけると思います。

覆す力(森内俊之)

羽生善治さんとともに時代をつくってきた著者だからこそ書ける、天才同士がぶつかった時になにがみえるのか、という本。

将棋という無数の選択肢が示される勝負のなかで、大きな流れを読んで動くこと。

たとえ自分に風向きが来なくとも、自分にできる準備は手を抜かずきっちりとやっておくこと。

関連記事:努力の成果はいつも予想より遅れてやってくる

TraveLife クリエイティブに生きるために旅から学んだ35の大切なこと(本田直之)

自分と他人が違うことは当たり前のこと。
「あなたもOK、私もOK」という考え方は、ひとと同じであることを求める日本では育ちにくい価値観なのでハッとした。

ふだん会社にいると何もしてなくてもすごく疲れるけど、それは「こういう自分であるべき」と価値観が凝り固まってるからなのかな。
少しスッキリできたかも。

関連記事:否定を足がかりにせず、ストレートに愛を語れ

「ない仕事」の作り方(みうらじゅん)

何もなかったところにどうやって価値を生み出すか、その舞台裏が描かれた本。

誰もが知っているけど名前のなかったものに名前を与えること。

損得抜きのひとりの熱狂が、周りを動かしていく。

関連記事:たったひとりの熱狂が新しい価値観を生み出す

マーケット感覚を身につけよう—「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法(ちきりん)

これまでみんながなんとなく考えていて、ケースによっては使ってすらいたけど名前のなかった感覚。
そこに「マーケット感覚」という名前を与えて解説した本。

「変わらなければ替えられる」は至言。

関連記事:ブログはインターネット全体が相手だからこそ、圧倒的にフェア

自分のアタマで考えよう(ちきりん)

はじめて読んだちきりん本がこれでした。方法論というよりは、心構えの本。

なにかデータやインプットを受け取ったら漠然と受け取って終わりじゃなくて、自分なりに意味付けや理由を考えてみること。

これを無意識に日常的にできるかどうかで生まれる発想の質は大きく変わる。

関連記事:アウトプットはゴールではなくただのスタートに過ぎない

週末は田舎暮らし—ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記(馬場未織)

二拠点生活を営む著者の、二拠点生活の動機、土地探しから田舎暮らしのたのしさ、しんどさまで丁寧に追った一冊。

個人的には著者の方が住んでいる旧三芳村エリアは僕の地元ともけっこう近いので、別の人の視点からいろいろ書いてあってすごくワクワク読めました。

小さいときは夜空に広がる星にありがたみなんて感じてなかったけど、いまではお金を出してもそういう体験を生活に取り入れたくなってきてる。

自分探しと楽しさについて(森博嗣)

大学生の時に読んだらもっと刺さったかもしれないと思った一冊。

他者を否定するよりは、尊重して認めることで自分を確立していくほうが健全であるし、そうありたい。

関連記事:「変わっていくこと」を受け入れるだけで物事は好転していく

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!(ちきりん)

筆者の目から見た海外旅行の醍醐味について書かれた本。

博物館に置かれた芸術的工芸品の価値とは、つまるところなにか?
博物館ごとのスタイルの違いとは?

外国旅行するときの着目点が増えるとおもしろさは二倍三倍にもなる。

関連記事:適切なお金の使い方を探るために、積極的にお金を使っていくことにするの巻

35歳の教科書 今から始める戦略的人生計画(藤原和博)

病気との向き合い方は、同じような境遇にいるひとのヒントになると思う。

何かを失うことは、必ずしも悪いことじゃない。

人生は長い。何回だって生きる道は選び直せるはず。

関連記事:何かを手放せばそこには必ず新しい何かが入ってくる

「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!(池田千恵)

朝4時起きの力で人生を切り開いてきた著者による、早起き指南本。

勘違いされがちだけど、早起きは目的ではなくて、あくまで手段。
なんのために早起きするのかが重要で。

そう考えるとただの早起き本ではなく、物事に取り組む時に(早起きをして)段取りや準備をきっちり進めておくことの重要性を説いた本とも言えそうです。

関連記事:「大きな計画」に挑むときは「ゴールがはっきりと目視で見えるくらいの小さな計画」を立てる

アウトドア・キャンプ・DIY

スノーキャンプ・マニュアル(ボーイスカウト日本連盟)

雪の中でのキャンプの方法について詳しく書かれた本。

ビギナー向けのテント泊から、超エクストリームなテントなしスタイルの野営の仕方まで網羅。

特に表紙下段の絵にあるような、雪面に穴を掘ってその上にタープをかけるだけの超簡単な野営スタイルには超衝撃を受けました。

しかもこれで意外と快適だというからさらに驚き。

いきなりひとりでは無謀だろうけど、経験豊富な知り合いができたらこういうのもチャレンジしたいなーと思っています。

一人を楽しむソロキャンプのすすめ(堀田貴之)

キャンプに興味が出てきて、でもひとをそんなに誘っていくものでもないな、もっと静かに楽しみたいな、と思っていたときに読んで感銘を受けた本。

ただのキャンプのコツを書いているだけじゃなくて、著者の心の中にある自然との向き合い方のスタンスみたいなものがストレートに伝わってくる。

自然と対等に向き合う姿勢に憧れる。

バックパッキングのすすめ(堀田貴之)

上の本を読んですっかりファンになった堀田貴之さんの本。

こちらはソロキャンプというよりも「徒歩旅行」にフォーカスした一作。

ただひたすら歩くということの喜びや楽しさを教えてくれる本。

足のマメを防ぐ方法や、東京からでも重奏できるトレッキングルートの紹介とか、読んでいるだけでワクワクしてくる。

道がつながっている限り、どこまでも行くことができるんだな、と実感する一冊。

遊歩大全(コリン・フレッチャー)

堀田貴之さんの本のなかで何度も取り上げられていたので興味が出て読んだ本。

「バックパックを背負っての自然の中の一人での徒歩旅行」はひとつの確立されたスタイルなんだけど、その流れにおける教典的な一冊だと思います。

バックパッキングは、ミニマリズム、DIY、自然の尊重の仕方、一匹の動物として人間のあり方、ヒッピー的な価値観、自分の足で歩いて生きること、人生の楽しみ方、などなど、そういう一切を内包した素晴らしく奥深い考え方。

表紙に描いてあるストックをつかった休憩の仕方は、絶対一度はみんな真似をするやつ。

ブッシュクラフト-大人の野遊びマニュアル(川口拓)

体験するにはちょっと引いてしまいそうな「サバイバル」というジャンルを「自然を身近に感じることのできる趣味」にまで落とし込んだブッシュクラフトの入門書。

ナイフの使い方、ロープの結び方、葉っぱと枝だけでのシェルターの作り方、上手な焚き火の仕方などなど、とにかく「ここまでできるのか!」の連続。

誰もいない森のなかで「自分ひとりの力でその日の生活を成立させる」という体験は、それだけでものすごく自信になるし、それは同時に癒やしでもある。

350万円で自分の家をつくる(畠山サトル)

僕は将来あんまりローンとか組んで家をたてることは考えていないくて、どちらかというと自作したい派。そのイメージを掴むために読んだ本。

もっと簡単な本かと思ったけど、施工設計から素材まで、かなり突っ込んだ内容になっていて、そのままでもかなり参考になる本。

紹介されている本は本当に350万円とは思えないくらい立派で美しくてかっこよくて、「これなら自作のほうがいいじゃん!」と思うこと間違いなし。

自作キャンプアイテム教本(長谷部雅一)

キャンプに興味が出てきたときに、いろんな道具をDIYするのも楽しそうだな〜と思って読んだ本。

ホームセンターなどで簡単に手に入る道具や材料を使って、おしゃれなキャンプアイテムをつくる教科書みたいな感じ。基本的には棚とか椅子とか、大物のキャンプ道具が中心で、カーキャンパー向けな内容かな。

そんな中でも僕みたいなバックパックスタイルの徒歩キャンパーでも真似できそうなシェラカップの目印の革紐の作り方とかもあって、読んでいてワクワクがこみ上げてくる一冊。

健康

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事(津川友介)

すでに科学的に健康に寄与すると証明された食品を中心に、地に足の着いた食事法を展開する一冊。

結論から言ってしまえば、本当に健康に良い食事は「野菜」や「魚」など。

そう、この本で書かれている真理は、意外性のない、シンプルなもの。ある意味、わかりきってる。でも、だからこそそういった食品には間違いがない。

一方で、テレビなどでセンセーショナルに特集されるような食品は、まだ科学的に証明がしきれていないもの。だからこそ話題になっている。

だけど、それらの健康効果はまだ実は証明されていない。だからそれに振り回されるよりも、エビデンスのある食品を中心に毎日の食事を組み立てていったら良い。

以下のような、健康リテラシーを高める情報もたくさん。

  • 同じ炭水化物でも摂るべきものと控えるべきものの違い
  • 食べるべき肉と控えるべき肉
  • 積極的に摂るべき油の種類
  • 成分主義とホールフードの考え方
  • 食物繊維の大切さ

センセーショナルなタイトルの健康本を読むのはやめて、確実な一冊を手に取ろう。

筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方(Testosterone)

お金、資産運用

私の財産告白(本多静六)

大学に勤めながら、堅実な資産運用で巨万の富を築き上げた本多静六氏。

基本となる「四分の一天引き貯金法」のほかに登場するエピソードが多数収録されている一冊。

一例としては

  • まだ価値を持たない山林を資金が続く限り買い進める
  • 好景気時には勤倹貯蓄、不景気時には思い切った投資
  • 大学勤務の傍ら「アルバイト」と称して25歳から執筆時点(85歳)まで、毎日欠かさず印刷価値のある(=お金を生む)原稿を一日3ページずつ書き続ける

書いてあるのは至極当然のことばかりで、奇をてらったことは何一つしていない。

人はみな金持ちになる方法をすでに知っている。

それをやるかやらないかだけ。

フリーランスのための一生仕事に困らない本(井ノ上陽一)

はじめての確定申告をするにあたって、ざっくり概要を把握するために読んだ本。

確定申告の流れなどを把握するために手にとった本だけど、それ以外にもたくさんの気づきがあった良著。

  • 自分の強みは見つけるものではなく気づくもの
  • ふたつ以上の強みをかけ合わせて仕事を作るための考え方
  • 提供するのは情報でなく考え方

著者の方はブログも毎日更新されていて、情報が詰まっていて素晴らしいです。

情報技術、テクノロジー

仮想通貨革命 ビットコインは始まりにすぎない(野口悠紀雄)

仮想通貨「ビットコイン」を足がかりに、周辺技術とその可能性、潜在能力に言及した一冊。

利己的になるほど利他的にならざるをえないブロックチェーンの斬新さ、その応用可能性の広さについて。

もしビットコインがポシャったとしても、欠点を改良した第二第三のビットコインが現れてくるだけで、もうこの流れは止められない。

革新的な技術が切り開いていく流れに抗うことは不可能で、世の中はこれから一気に加速していく。

読み物としてもおもしろいので、読んでおくが吉。

関連記事:これから求められるのは「頭で理解できないことを信じられる強さ」

ブロックチェーンの衝撃(ビットバンク株式会社&『ブロックチェーンの衝撃』編集委員会)

仮想通貨のベースとなる「ブロックチェーン技術」の入門書。
技術的な基礎知識がなくてもひととおり読めるようになっているところがうれしい。

ブロックチェーンは仮想通貨という文脈で語られることが多いけれど、実際のところは、仮想通貨はブロックチェーンという新しい概念が社会に大きく普及するきっかけに過ぎない。

いわば、仮想通貨は、巨大なブロックチェーン技術という氷山の一角ということ。

これを読むと、仮想通貨がただのハイプでないことがわかる。
仮にいまある仮想通貨が(時代を先取りしすぎているなどの理由で)ポシャったとしても、ブロックチェーンが発明された以上必ず第二第三の仮想通貨が生まれて普及していくことは明白。

「仮想通貨革命 ビットコインは始まりにすぎない」とセットで読むと一気に理解が深まるかと。

関連記事:これから求められるのは「頭で理解できないことを信じられる強さ」

はじめよう!アマチュア無線―免許取得から「ハロー!CQ」までを完全ガイド(QCQ企画 情報通信振興会)

ブログの感想を無線交信で受け付けるのもおもしろいかもな〜と思って、アマチュア無線の興味が高まってきた時に読んだもの。

機器選定からアマチュア局の開局申請、通信のマナーなどの基本から、上級者の楽しみ方まで解説されていて充実の一冊。

アマチュア無線をはじめたい人向けのオールインワンな内容でした。

生活、エッセイ

ぼくたちに、もうモノは必要ない。(佐々木典士)

  • 2倍の値段がするからといって、2倍しあわせになるわけではない
  • 見栄をはるためのお金をつかうことはやめよう

稲垣えみ子さんの本もそうだけど、ポスト3.11だからこそ生まれたような本。

ほんとうにあれ以来、世の中の価値観ってガラッと変わったな、と思う。

そして、同じくらいの変化が次の10年で起こる、とも。

最低で最高の本屋(松浦弥太郎)

松浦弥太郎さんの半生を振り返り、本という軸をもとになんでもなかったひとりの少年が体当たりで世界を知っていく話。

早い時期から、本当の上質とは何かを知り、触れること。

ボランティアを細く長く続けることについて書かれた部分がすきです。

関連記事:自分がブログで稼いだお金は個人レベルで活動しているひとのサポートに回していくことにした

作家の収支(森博嗣)

書いてある内容はだれにも真似出来ないものだけど、そこで考えることを放棄してはもったいない、示唆にあふれる良書。

特にクリエイティブな仕事をしているひとにとってはヒントの山のはず。

  • 競合のいないニッチを狙うこと。
  • なにより多作であること。
  • 一発ホームランを当てるよりも、安定してヒットを量産すること。

関連記事:打席に立つ回数と視点の鋭さは比例する。

関連記事:多作志向が長編志向よりも成功しやすい理由

帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。(高山なおみ)

この本を知ったのは、もともとラジオで流れてたハナレグミのインタビューを聴いたのがきっかけ。

知ってから読むまでに実に10年以上の時間が空いたけれど、やっぱり読んでよかった。
誰の人生にもドラマがあって、誰でもこういう「ちょっと中途半端な」時期を過ごしたことがあると思う。

うつりかわる「途中」を真空パックしたような本。

関連記事:変化を記録する場所があるからこそ、変化できる

小説家という職業(森博嗣)

作家、森博嗣さんが小説について自身の向き合い方を書いた本。

「小説家になりたければ今夜から書き始めれば良い、明日の朝にはもう小説家になっている」というフレーズが好き。

あまりに桁外れなので、小説家を真面目に目指している人は読んではいけない。

関連記事:気をつけたい効率化の罠。「すぐやる」という以上の効率化は無い!

工作少年の日々(森博嗣)

掃除機のくだりと、模型屋のおばちゃんのエピソードがほんとうに笑えた。

森博嗣さんのエッセイを読んだのはこの本がはじめてだったので、とてつもない衝撃でした。

ごはんのことばかり100話とちょっと(よしもとばなな)

ひとがつくってくれるごはん、真夜中にこっそり食べるごはん、人生の大きなイベントがあった時に食べるごはん。

やっぱり、食べるということは生きるということだ。

すべてのごはんに宿るエピソードを丁寧にすくい上げた本。

たくさんの料理が登場するんだけど、そのレシピが文字で書いてあって、つい真似したくなる。

小説

深夜特急(沢木耕太郎)

日本からロンドンまでのバックパッカー旅の道中記。北海道縦断の車中泊の旅をした後に一気読みしました。

中東以降は旅の終りが見えてくるからか、けっこう内省的な描写が多くなってきます。

ぼくのおすすめは超序盤のマカオ篇。やっぱりアジアはエキゾチックでおもしろい。

出てくる食べ物もアジアが一番おいしそうだった。いつかインドで素焼きのチャイの器を叩き割りたいです。

関連記事:2015年8月 北海道 南北縦断・車中泊の旅まとめ(全26記事)

神々の山嶺(夢枕獏)

エベレスト初登頂にまつわる謎を写した可能性のあるカメラを軸に、羽生と長谷という二人の若き天才クライマーを描いた話。

いちばん壮絶さを感じるのは、やっぱりグランドジョラスからの脱出劇。

息を押し殺しながら読んだ。こちらは小説版だけど、漫画版も読んでみたい。

関連記事:【随時更新】これまでの登山記事まとめ

羆嵐(吉村昭)

北海道を車中泊で横断したときに通過したのが天塩地方。

まさかこんな凄惨な過去を持つ土地が近くにあったとはおどろき。

羆は恐ろしいけど、北海道はいつかまた何日もかけて旅したい土地。次はテント泊で。

関連記事:2015年8月 北海道 南北縦断・車中泊の旅まとめ(全26記事)

虐殺器官(伊藤計劃)

近未来SFとミステリーをかけ合わせたような小説。

エグい描写が強烈で良い。結末についてはひとそれぞれ意見があると思うけど、ぼくは好きだな〜。

方法論

知的生産の技術(梅棹忠夫)

筆者が研究生活の中でたどりついたカードによる情報整理方法などをまとめた本。

いわば、紙ベースのアナログでのデータベース構築をどのような手法でやれば検索性、利用性が高まるかについて書かれたもの。

1969年の本だけど、内容は今でも充分に通じる本質的なものだと思います。

ぼくはEvernoteでノートブックの作り方とかを考えるのがものすごく好きなんだけど、そういうユーザはヒントがたくさん得られておもしろく読めるかも。

そして、それだけの長い見通しを持ってこの本を書き上げることは、やはり知の巨人たる筆者にしかできないことだと思いました。

文体も50年前の本とは思えないほど洗練されていて、まったく抵抗なく読めます。

関連記事:脱・フォルダ管理。Evernoteを完全タグベースでの管理に移行して実感した「タグ管理」の素晴らしさ

漫画

ハルロック(西餅)

電気回路とか工作が好きな女子大生が、ヘンテコな仲間と一緒にヘンテコな道具を作っていく最高に電波なマンガ。なにより電子工作に対する愛が溢れているのが良いです。

主人公は表紙の女子大生なんだけど、ホームベーカリーを生ゴミのコンポストとして使おうとするなど、かなりのパンクス。

さらに「世界中のぼっちを検出して位置情報をもとに地図上にマッピングする機械」とか「入院中のおばあちゃんに地獄を見せるぬいぐるみ」とか、作り出す成果物もパンク。

Raspberry PiもArduinoも出てくるし、これを読むと電子工作欲が高まります。

このカテゴリの漫画としては、オーバークロックさせたパソコンを液体窒素で冷却しながら戦う87CLOCKERSという電波バトル漫画もありますが、ぼくはそういう電波漫画は全部すきですね〜。

全4巻で完結する名作。サクッとどうぞ!

関連記事:向こう見ずな電子工作

失踪日記(吾妻ひでお)

笑えないコンテンツを笑っちゃえるところに、マンガというメディアの底力があると思っています。

続編でアル中病棟編がありますが、一冊ずつで一区切りするのでコレ買って気に入ったら2冊目に行くのも良いと思います。

インベスターZ(三田紀房)

投資やマンション購入、株取引、ベンチャー投資などをテーマにお金について切り込んだ漫画。

受け身で板書するだけの学校に行くくらいなら、家でこういう漫画を読んでいたほうが良いのではと思う派です。

魔王(大須賀めぐみ)

伊坂幸太郎さんの原作を漫画にしたもの。

「相手に数秒間、自分が念じたセリフを喋らせる」という変わったスキルをもつ主人公が、知恵を絞って肉弾戦を勝ち抜く展開は胸が熱くなる。

はじめは絵にやたらクセがあると思ったけど、それがいいんですよ。蝉最高。

鯨とかグラスホッパーとか、伊坂作品に出てくる要素もちゃんと出てきてうれしい。

めちゃくちゃおもしろすぎて時間泥棒になるので注意。

山賊ダイアリー(岡本健太郎)

エアライフル片手に、岡山県の山奥で猟師として生活する日記。

作者は異なりますが、この方面が好きな人はBライフと一緒に読むとかなりアガります。

生活基盤をじぶんでつくって、そこで完結する生活を営んでいくというのは超ロマン。

山と食欲と私(信濃川日出雄)

「単独登山女子」を自称する日々野鮎美が愛するのは至高の山ごはん。

下の「孤高の人」みたいなストイックな漫画もある一方、登山の新しい楽しみ方を提案してくれた漫画だと思ってます。

ぼくもキャンプに行くたびに友達とクッカーでコーヒー淹れたりカップ麺つくってますが最高。

これを参考にもっと本格的かつ簡単かつおいしい山ごはんに挑戦したいなー。

関連記事:「山と食欲と私」がめっちゃおもしろくてオススメ。おいしい山ごはんがたべたいです…!

孤高の人(坂本眞一)

ひとと関わることが苦手で、憑かれるように単独行で山に挑む主人公をテーマにした登山漫画。

なぜ苦しい思いをしてまで山にのぼるのか。なぜ山はそんなに人を引きつけるのか。

擬音一切無しで表現しきる圧倒的画力をはじめ、氷塊をビルとして描くなどそのセンスもすさまじい。

全体としてダークな雰囲気に覆われた作品ですが、それでも読み続けてしまう中毒性……。ぼくは真夏でお風呂に入りながら読みましたが、雪山のシーンで変な汗が出まくりました。

まぎれもなく金字塔。

関連記事:【随時更新】これまでの登山記事まとめ

食の軍師(泉昌之)

毎晩ひとり街をさまよい、食の戦で生きて死ぬことを繰り返す男の話。

注文のたびに脳内で展開される陣立てとか葛藤とかが、いちいちみみっちくてそれが最高。

毎回オチもあっさりしてて、全6巻というスピード感も良い。

バクマン。(小畑健/大場つぐみ)

一巻の最初でゴールが明かされて、あとはそこに向かって収束していくストーリーなので意外性はないだけど、それでも熱い。

創作する側のひとにフォーカスした漫画って、ブログ書いてるとめっちゃモチベーション上がるし感情移入できるので好きになる。

映画版はよくまとめたなという印象。小松菜奈が全部もってった。

岳(石塚真一)

山のたのしさ、やさしさと隣り合わせにあるおそろしさ。

そのコントラストをうまく描いた漫画。

遭難して救助されたひとに「またぜひ来てください」とかける言葉が優しい。

弱虫ペダル(渡辺航)

やっぱり一番おもしろいのは一年目のインターハイじゃないですかね……!

好きなキャラは荒北と田所です。あと杉本。

ひとりひとりに負けられない理由があって、それを丁寧に掘り下げていく描写が良いなーと思うわけです。たまにそれが長すぎるけどね!アブ!

タイトルとURLをコピーしました