先日NHKで放送されていた羽生善治氏のドキュメンタリーを見ました。
番組自体は将棋のドキュメンタリーなんだけど、けっこう僕がいま運営しているブログにも応用できる話だな、と思ったことがあるので、メモがてら記事にしておきます。
BS1で放送していた羽生善治氏のドキュメンタリーを見た。勝てば通算100期、負ければ無冠の大一番。若手の台頭と、AIと言う新しいテクノロジーが流れ込んできた将棋という世界で、第一線として戦い続けることの大変さは僕らの想像の外にある
— 煮え湯 🍳 "yawn" 9月再開!🌥️ (@nieyu365) 2019年2月25日
ゴールまでの道のりが明確化された時代
負けた後のインタビューでは淡々とした受け答えだったけど、きっと言葉では言い表せないような、ものすごい悔しさがあったのだろうな。誰よりも努力し誰よりも結果を出してきたけど、AIの台頭でこれまでの相対的な蓄積は目減りし、これからも「攻略法」は目まぐるしく変わっていく。
— 煮え湯 🍳 "yawn" 9月再開!🌥️ (@nieyu365) 2019年2月25日
インターネットの発達で、ある意味いまはあらゆる情報が溢れている時代。
将棋の研究や、ブログでの稼ぎ方だって、これまでは自分の手と目と頭で見つけなければわからなかったような情報が、なにもかもがインターネット上にある。
そうなると、みんなが同じレベルにまで圧縮されたところで戦うことになる。
過去の蓄積は急速に価値を失って、勝負の分かれ目は「いかにその一発勝負で勝てるか」というところに収束していく。
当たり前だけど、こういう状況では「時間をかけて、自分の体を使って攻略法を探す」という行為は軽視されやすい。
普通に考えたら、そんなことしてないで一刻も早く手に入れた情報を元にゴールに向かって走り出したほうがいいに決まってる。
知識のアドバンテージがなくても強い人は強いまま
誰でも情報を手に入れられるようになると、次第に知識においてはトップ層とそれ以外で遜色はなくなっていく。
そうなると追いかける人たちにとって有利な状況になるはずなんだけど、それでも相変わらず強いのは、情報爆発以前から強かったプレイヤーたち。
誰もが促成栽培で「そこそこ戦える」ようになっても、やっぱりトップに残るのはこれまで自分の力で深く潜ってきた人たちなんだな、と。
これって「運営ノウハウ」「収益化ノウハウ」が星の数ほど世に出ているブログの世界と少し似ている。
まとめ:きっと「勝ち急がない姿勢」が力になる。
そういう状況を考えたとき、自分が後発だとして取るべき行動は「勝ち急がないこと」なのではないか、と思っています。
情報だけが充実していると、ついつい一足飛びに知識だけをかき集めてしまう。
その結果、頭ではわかったつもりでいても、体では理解しきれていないような、アンバランスな状態になる。これでは土壇場ではうまく動けない。
ブログだってそうで、いまはほんとうにたくさんの「こうすればアクセスアップ」「こうすれば収益最大化できる」みたいな情報はインターネットをちょっと探せばいくらでもみつかる。
でも、まわりに情報が多くある時こそ、自分の軸を乱さないことが何より大事。
ひとつひとつをうのみにするんじゃなくて、自分で検証して、頭と体のバランスを取りながら自分を大きくしていく。そうやって深く潜っていくことを大事にしたい。
きっと「勝ち急がない」という気持ちが大きな力になるんじゃないか、と思っております。