2015年10月の長野への旅。
一日目は長野駅まで新幹線で向かい、そこから車で飯山駅へ向かいました。
というのも、この日の目玉は飯山駅から野尻湖へのサイクリング。
このへんの勾配がやばいという情報はうすうす入ってきていたのですが、友達と面白そうだから行ってみるか、ということで挑んできました。
それがとんでもない事態を引き起こす事になるとは、この時誰も予想だにしていなかった……!
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- まずは飯山駅にてレンタサイクルをゲット!飯山自然郷アクティビティセンターはとっても親切でいいところでした。
- 道の駅「ふるさと豊田」でご飯休憩。みゆきポークカツうまし!
- ここでまずはこの日の自転車ルートをご紹介。
- ルートをざっと見てみたところで、この日の軌跡を順々に写真で追っていきます
- ようやく野尻湖に到着!今回は寄れなかったけど、ゲストハウスLAMPはチャンスがあったら泊まってみたい!
- 野尻湖から斑尾山をぐるっと回って飯山駅に戻ります!しかし本当の闘いはここからだとは、この時まだ知る由もなかった……!
- 斑尾高原スキー場まで登ってきたら、あとは飯山駅までひたすら下るだけ!謎の野生動物にぶつかりそうになりながらも無事下山しました。
- まとめ
- お得情報&お知らせ
まずは飯山駅にてレンタサイクルをゲット!飯山自然郷アクティビティセンターはとっても親切でいいところでした。
飯山駅は2015年3月の北陸新幹線開業により、新幹線が通るようになった駅とのこと。
確かに全体的にとても綺麗で、できたてほやほやという感じがしました。DEKIHOYA!
やっぱり新幹線が通ると盛り上がるんだろうなぁ。
飯山駅内にはアクティビティセンターというのがあって、ここで自転車や登山グッズを一通りレンタルすることができるようになっています。
信越自然郷アクティビティセンター|飯山駅観光交流センター
手荷物の預かりもやってくれるとのこと。
必要な物は一通り全部揃っているので、ここを拠点にして飯山周辺を散策するのが良いと思います。
この日は友達と二人でのサイクリングなので、クロスバイクを2台、一日料金でレンタルしました。
ロードバイクは置いていないそうです。
担当してくれた方に「今日は野尻湖まで行きます」と伝えたところ、ちょっと困惑しつつも大判の地図を出してルートを説明してくれてとても親切でした。
そんなわけで、飯山駅を出てひとまず右手に進んでいきます。
道の駅「ふるさと豊田」でご飯休憩。みゆきポークカツうまし!
飯山駅を出てからしばらくは特にきびしい傾斜もないので順調に進む我々。
途中に道の駅「ふるさと豊田」があったので、これからの山登りに備えてごはんを食べていくことにしました。
道の駅「ふるさと豊田」はなかなかいい感じにローカル感のある道の駅でした。
建物の屋根のあたりがそこはかとなく信州っぽい雰囲気です。
ここでゆるキャラらしきものを発見。JA中野市のオリジナルキャラクターえのたんだそうです。
道の駅の中には食事ができるコーナーがありましたので、そこに立ち寄りました。
ここで食べたのが、飯山の名物みゆきポークをつかったソースカツ丼。
このみゆきポークは5軒の養豚農家でしか育てていないという超一級ブランド豚とのこと。
甘めのソースがめちゃくちゃマッチして、すんごくおいしかった!
さらに長野に来たからにはおやきも食べずにはいられない!
定番は野沢菜ですが、今回はかぼちゃがあったので食べてみることに。
これがかなり正解で、すっごいうまかった。この写真を見るだけでもその旨さが思い出されます。
こんだけふんだんにかぼちゃが使われていてうまくないはずがあろうか、いや、ない。
ここでまずはこの日の自転車ルートをご紹介。
今回のコースはこんな感じ。
こんな感じに飯山駅から時計回りに野尻湖をまわって飯山駅に戻っていくコースにしました。
山道は傾斜が半端無くて初心者お断りレベル。まじでむりでほぼ自転車押した。
登りの局面は大きく分けるとふたつあります。
ひとつ目は、野尻湖の南東に円で示したゾーン。ここはずーっと登りです。
ルートラボによれば、こちらは距離6.3キロくらいでその間の平均斜度5.3%くらい。
ふたつ目は、野尻湖の湖畔から斑尾山を回りこんで斑尾高原スキー場に到達するまでのゾーン。
上の画像内でふたつの円で示した峠越えの部分です。
ずっと登りというわけではなく、ちょっと下ってまた登って、というのが延々と繰り返されます。
こちらはおよそ10キロで、その間の平均斜度は3.4%くらい。
と、ここでさらにヤバさを伝えるために等高線が登場。
おわかりいただけるだろうか……!?
なんてことないように等高線が引いてありますが、この一つの線が40メートルの高低差を表しているんです。
色が濃いところほどハンパないということですね。斑尾山、マジで難攻不落すぎるわ。
ルートラボで更に詳しく全体を見てみるとこんな感じ。
距離: 49.2km
最大標高差: 682m
平均斜度
上り:5.7%
下り:6.1%
最大瞬間の斜度はちょっとわからないけど、途中で10%の標識はバンバン出てきます。
特に野尻湖湖畔からタングラムスキーサーカスの脇を抜けていくまでが鬼です。
湖から出てすぐのところなんて道が左右に小刻みにくねくねとしていますが、これは直登するのが無理だろうってことで、こうなったんじゃなかろうか。
ルートをざっと見てみたところで、この日の軌跡を順々に写真で追っていきます
そんなこんなで、順々に見ていきます。
まずはふるさと豊田を出て山道に入っていきます。左手にせせらぎあり。
最初はこんな感じ。写真にするとそうでもないけど、この時点ですでに結構なレベル。
まぁでも、まだこのくらいなら走れる。
しかしこのレベルの登りがまったく休みなく何キロも続いていくとなると無理。心折れる。
瞬間的には斜度10%いっています。10%の標識はこのあともちょいちょい見かけました。
ある程度まで登ってくると、家もポツポツとみかけるだけであんまりありません。
誰も住んでいないまま打ち捨てられている家もちらほら。
延々と、もうずっとこのレベルで登りです。
友達と二人でチャレンジしましたが、ふたりとも無言で自転車を押し続けます。
そんなこんなでようやく最初のピークに到着。
あのカーブから先はちょっと下りに転じます。
ここまでがひとつめの登りゾーンでした。おつかれさまです。
下りをジャーっと進んでいく図。
気分がいい反面、それと引き換えにこれまでの登りで積み上げてきた高さを一気に使ってしまっていると思うと喜べない。
野尻湖に至る直前でも、またダラダラと長い上りが現れます。
でもここを超えれば野尻湖に到着です!あとすこし!
ようやく野尻湖に到着!今回は寄れなかったけど、ゲストハウスLAMPはチャンスがあったら泊まってみたい!
さっきのダラダラと長い坂を登りきると、眼下に野尻湖を発見することができます。
なんとなくのイメージでは、湖畔周辺は平坦な水際をぐるっと一周できるようになっているのかなと思っていましたが、野尻湖一周さえもそんな簡単なものではありませんでした。
もちろん平坦なところもありますが、湖畔を走っているうちに上の写真くらいの高さまで登らされることは何度もあります。
とはいえやっぱり湖に着くと嬉しい!初めて来ました野尻湖!やっほい。
湖面は穏やかでしたが、水際には小さな波が打ち寄せていました。
このあたりは太古の昔にナウマンゾウが住んでいたようで、マンホールのデザインもナウマンゾウでした。
今回は立ち寄りませんでしたが野尻湖ナウマンゾウ博物館ってところもあるそうな。
湖畔にはいろんな別荘が立ち並んでいて、それぞれの家の前からこういうちょっとした桟橋が出ています。
ここからボートに乗ってプカプカとするんでしょうか。いいなー。憧れる!
途中にはゲストハウスのLAMP(ランプ)を発見!
LIGのLAMPの記事は前からかなり面白く読んでいたのでぜひ行ってみたかったけど、既にこの辺りで時間がだいぶ押していたので残念ながらこの日はスルー。
せめてランチの時間に間に合っていたら入ってみたかった……。
今度機会を作ってここに泊まって、早朝のボートとかに乗ってみたいなぁ。
野尻湖にはぽっかり浮かんでいる島があって、遊覧船で上陸できるようです。
上の写真ではちょうど船が島に接していますね。
湖畔にはこんなかんじで小屋みたいなのが浮かんでいて、かなり男ゴコロくすぐる。
こういう船みたいなところに住みたい。
猛烈にお腹が空いていたので、LAMPの裏手くらいにあるセブンイレブンでおにぎりなどを10秒チャージ。
野尻湖から斑尾山をぐるっと回って飯山駅に戻ります!しかし本当の闘いはここからだとは、この時まだ知る由もなかった……!
野尻湖の西側をアップダウンしながら半周します。
上の写真のとおり、湖畔を走るだけでも高低差が相当あるので大変です。
ほんとうはもっと天気の良い時に来てみたかったけど、それはまた来る理由ができたということで。
湖畔を離れて、また山の中に戻っていきます。
野尻湖湖畔を離れたら、ここから第2の登りゾーンに突入です。
斑尾高原スキー場まで10キロくらい、斑尾山の裾野をぐるっと回りながら峠を越えるゾーン。
このあたりは、過酷な自然とのガチな攻防の様子が見て取れます。「除雪基地」なんて単語に初めて触れました。
山道を自転車を押しながら登っていると、こんな感じででっかい落石みたいなのも転がっていました。大丈夫なの……!
そんな感じで峠を進んでいると、「ここから新潟県」という標識を発見。
しばらく進むとすぐに長野県に戻れましたが、徒歩で山中の県境を超えたのは初めてです。
そのあとも延々と峠越えが続きますが、もう体力はとうの昔に使いきっていたために、自転車を押してトロトロと進む我々。
そうこうしているうちに夕闇が迫ってきまして、けっこう焦る。
秋の日はつるべ落としという言葉通り、あっという間に日は落ちていきました。
不吉なくらい夕焼けが赤くて、ひとりだったらマジで絶望していたことでしょう……。
しかし、この夕暮れの時点で第2の登りゾーンの終わりである斑尾高原スキー場に到着していました。
あとは飯山駅まで、ひたすらに下るだけ!
斑尾高原スキー場まで登ってきたら、あとは飯山駅までひたすら下るだけ!謎の野生動物にぶつかりそうになりながらも無事下山しました。
ここから先は真暗な中を超スピードで駆け下りて下山したので写真がありません。
一番ビビったのは、途中で道路のまんなかに野生のでかい鹿(だと思う)がいて、ぶつかりそうになったことです。
こちらもビビりましたが、向こうも相当ビビっており、異常な動きで茂みの中に突っ込んでいきました。
あれは今年で一番死に近づいた瞬間だったのではないかと思っています。
背中の高さが人間の背丈くらいあったし、逃げるときにひづめがアスファルトを蹴る音がすごかった。
距離13キロ、標高680メートルを一気に駆け下りてわかったことは、高さによって暖かさの違う空気の層があるんだな、ということ。
走っていると空気がブワッと入れ替わる瞬間があって、ヒヤッと冷たくなったかと思えばまた暖かい空気に戻ったりと、不思議な感じでした。
これは身体がむき出しの自転車だったからこそわかったことで、なんだか貴重な経験だったなー。
そのあとは無事にアクティビティセンターに自転車を返し、宿について晩ご飯にありつきました。
めでたしめでたし。
今回お世話になった宿はこちらの「四季彩の宿 かのえ」。
ごはんがとってもおいしかった〜。
まとめ
そんなかんじで、いろいろありつつも無事にサイクリングで飯山・野尻湖周辺を楽しみつくすことができました。
初心者お断りなレベルとは書いたけど、しっかりロードバイクで走り込んでいるひとにとっては走りがいのあるコースかもしれません。
ちなみに反時計回りのコースの場合だと、飯山駅から斑尾高原スキー場の間で距離12キロ、平均斜度5.6%くらいの区間があって、ここが一番ハードです。
ここは最後に我々が鹿にぶち当たりそうになりながら駆け下りたゾーン。
コレを自転車で登ってくるのはもう常人ではないですね。。人間卒業試験です。
なかなかハードですが、やったことのない人は一度やってみるのも一興かと思います。
飯山からのサイクリングで野尻湖をゆっくりみて途中でご飯食べるとなると一日コースは必至。
ぜひゆとりあるプランで楽しんでみてください。
それではよいレンタサイクルライフを!
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