先日、土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」を読みました。
長年活躍されている料理研究家の方が提案するのがまさかの「一汁一菜」。
これがおもしろくないわけがない!
そういうわけで、バーッと一息で読んでしまったんですが、書いている中ですぐに取り入れられそうなのが「ひとり分の簡単な味噌汁」。
影響されやすい性格なので、さっそく次の日から「マグカップ味噌汁」を生活に取り入れ始めています。
これ、簡単に作れるけど、心がホッとするし、朝一番に飲んでも夜遅くに飲んでも最高です。
ひとり分の「マグカップ味噌汁」のレシピ
僕がやってる作り方は超簡単で、こんな感じ。
- マグカップに味噌を入れる
- (入れたければ)顆粒だしを入れる
- 電気ポットで沸かしたお湯をちょっとだけ入れて味噌を溶かす
- 味噌が溶けたら、残ったお湯を注いでかき混ぜて完成
火を使わないし、手抜きの極み。
具もなにもない味噌汁だけど、一口飲むとちゃんと「ホッ」とする感じがします。
まさしく「なんだ、これでよかったじゃんか!」と、目から鱗です。
なぜか「スープはちゃんとしたものを」と思いこんでいた
これまではちょっとしたスープでも、
- 鍋で火にかけて具が入ったものを作る
- (それができなかったら)市販のカップスープの素を使う
みたいなレベルのものを用意しないといけないと思いこんでいました。
でもマグカップ味噌汁なら、全く手間なし。
他のことをしながら2分で作れるし、たぶん材料費は5円くらい。
もちろん、しっかり出汁をとるのもいいけれど、それを無理して毎日する必要はない。
残業しまくって疲れた日の夜には、無理して御飯作らなくたっていい。
これをじっくり飲めばもう心がホッとするから、それでOK。
味噌汁には、どんな料理にも適応できる懐の深さがある
味噌汁だからって出番は和食じゃないといけないなんてこともないです。
グラタンと合わせたっていいし、パスタと合わせたっていい。
自分ひとりのごはんだったら、自分が心からホッとできるものであればいいんです。
そういうことに気がついて、頭がハッとしました。
毎日の自分の体を作るのは「ふつうにおいしい」料理。
今でこそ受け入れられているけど、以前は「ふつうに◯◯」という言葉遣いが咎められていた時期がありました。
近頃の若者は「ふつうにたのしい、ふつうにつらいって……ちゃんと日本語を使え!」みたいな。
でも、「ふつうにおいしい」という感覚は毎日の料理にはとても大事。
なぜなら、自分の体を作るものは、まさしく毎日食べ続けられる「ふつうにおいしい」料理たちだから。
まとめ:地に足の着いた一汁一菜は超クール。
SNSが普及したいま、スマホを開けばキラキラした料理が目に飛び込んでこない日はない。
でも、そんな料理は刺激が強すぎて毎日食べ続けることはできない。
そういうものに振り回されて無理して料理しても続かないし、何より自分が苦しくなる。
この本は「そういうものに無理してついていく必要はない。むしろ一汁一菜ってシンプルで超クールじゃん」という感じに価値観をひっくり返してくれる一冊。
特に自炊疲れしている人や、SNS疲れしているひとにはおすすめです。
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