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【書評】場所はいつも旅先だった(松浦弥太郎著) | 「旅」とはそこで「生きる」こと。

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読んだ本の書評
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先日、松浦弥太郎さんの「場所はいつも旅先だった」という本を読みました。

手にとったきっかけは、いつも楽しく聴いているポッドキャスト「donguri.fm」でおすすめされていたから。

これまでも「最低で最高の本屋」など、松浦弥太郎さんの本は何冊か読んできましたが、これもじんわり心に染み入るような、自分の価値観が拡張されるような、良い本でした。

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この本の概要

これまで松浦弥太郎さんが訪れた世界中のあらゆる場所について、出会った人たちとのエピソードとともにエッセイ的に綴った一冊。

「最低で最高の本屋」で語られなかったサイドストーリーや、それ以外の世界各地の旅の様子が書かれていてグッと読みふけってしまいました。

実際に読んでみて感じたポイント3つ

僕がこの本を読んでみて感じたコトを3つ挙げるとしたら、こんな感じ。

ポイント1:「旅」を生活にできるひとへの憧れ

この本を読んで強く感じたのは「旅」を生活にすることのできるひとへの憧れ。

そして、僕がふだんしているものはあくまで「旅行」であって、「旅」という言葉ではないのかもしれないな、ということ。

旅と旅行は何が違うかというのは難しいけど、あえて言語化するなら、それは主観的に感じる「はみ出し感」があるかどうかなんじゃないかと思う。

僕自身はたぶん、いまは旅先よりも日常に身を置きたいタイプで。

そういう自己認識があるからこそ、こうして旅先を生きることができるひとには憧れます。

関連記事:旅自体よりも「旅から日常に戻る瞬間」が好きなのかもしれない、と思った話。

ポイント2:なんでもない毎日に対する審美眼

この本には、実名でたくさんのお店や場所が出てきます。

そういう場所を舞台にして描かれるのは、ホテル近くのカフェでコーヒーとサンドイッチを買って作戦会議を立てる朝だったり、迷路のように本棚が立ち並ぶ古本屋の埃の匂いだったり。

同じ地球の上のどこかの場所で起こっている、ハッとするような瞬間。

きっとそれは、僕らのふだんの生活の中にもあるはずで。

途中からは「旅先の風景」を読むというよりも、なんでもない日常のはずのそれらをひとつひとつすくい上げて文章に起こせる著者の「審美眼」を味わうために読んでいました。

ポイント3:旅先で生きることが「旅」

この本を読んで強く感じることは、著者が「その旅を生きている」という感覚。

僕らがふだんするような旅って、どちらかというと「旅行」で。

上では「はみ出し感」という言葉を使ったけど、別の言い方をするなら、楽しむために出かけるのが「旅行」で、生きるためにそこにいることを「旅」を呼ぶのかも。

この本をおすすめできるひと

この本をおすすめできるひとはこんな感じ。

  • 次の休みはどこに行こうかなぁと考えているひと
  • 一月以上のまとまった時間と自由がある人
  • 予定調和の「旅行」に飽きてきているひと

まとめ:「旅行」ではない「旅」へ。

いつも出かけている旅行もいいけれど、そこで生きる「旅」に憧れる。

たとえ短い日数の旅行でも、できるだけ「その土地で生きる」とを意識することで、ちょっとだけその旅行がアップデートされるんじゃないかな。

改めて自分の中の「旅」の定義が広がった一冊。おすすめ!

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