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【書評】世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事(津川友介著)

読んだ本の書評
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これまでたくさん本を読んできましたが、読んでそこで終わりにしてしまっていました。

しかし、先日記事にも書いたとおり、それではいつまでたっても血肉にならない。

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なので、少しづつ書評としてアウトプットしていきたいと思います。

一本目で取り上げたのは津川友介氏の「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」。

初めての書評、しかもデリケートな健康系の内容なのでちょっと難しかったですが、今後も「自分の公開式読書メモ」のつもりで書評を書いていきたいと思っています。

僕自身、目から鱗が落ちっぱなしだった一冊。

気になったひとはぜひ書店で手に取ってみてください。

この本の概要

著者は「長生きするためには、科学的根拠に基づいた正しい食事を摂ることが最も確実」であると説いています。

この本が目指しているのは以下の一点。

多くの人が健康と食品に関する正しい知識を得て、食事内容に気をつけることで、自分の意思で健康につながる選択肢を選べるようになること

この本では、健康になるという観点において、現時点で最も正解に近いと考えられている食事が書かれています。

医学者としてのバックグラウンドを持つ著者の視点から、エビデンス(=科学的な根拠や裏付け)をベースにした説明が書かれていることも大きな特徴です。

とはいえ文章に堅苦しいところはなく、スラスラと読める内容でした。

実際に読んでみて感じたポイント3つ

僕自身、この本を読んでみて目から鱗が落ちたポイントを3つ挙げておきます。

ポイント1:同じ栄養素でも摂る食品により健康に対する作用は全く異なる

この本で書かれているひとつめの大きなポイントは「同じ栄養素を摂るにしても、どの食品で摂るかにより健康への影響は全く異なる」ということ。

たしかに僕自身、「同じ炭水化物でも白米よりは玄米のほうが健康に良い」という話は聞いたことがありました。

同じような話だけど、読んでいてびっくりしたのは「同じタンパク質でも、魚は病気になるリスクを下げるが、牛肉などはそうではない」ということ。

本書では、そういったいくつもの「同じ栄養素でも、摂る食品により健康への影響が異なるケース」について、掘り下げた説明が書かれています。

ここをきちんと説明してくれた本は読んだことがなかったので、これだけでも読んで良かった。

ポイント2:テレビや健康本で取り上げられるのは「人目を引く」食品

僕が感じたふたつめのポイントは「センセーショナルに取り上げられる食品は、まだ本当に科学的なエビデンスがあるかわかっているものではない」ということ。

なぜメディアは「リコピンが身体にいい」とさかんに繰り返すのか。

なぜならそれは、それらの食材が目新しく、高い視聴率が取れるものだから。

健康への影響は未知数で「もしかしたら体に良いかもしれないが、まだその効果が科学的に証明されたわけではない」というレベルでも、その情報は人目を引く。

真実とはときにつまらないもので、体に良い食品の筆頭は「野菜」である。

だけど「野菜が健康にいい」なんてわかりきった情報には、なんのおもしろみもない。

ちょっと目新しい情報は、たとえエビデンスが不十分でも、マーケティングツールとしては極めて優秀。

だから、世の中には、絶えず「まだ見ぬ健康食品」の情報が流されている。

ポイント3:大事なのは「成分」ではなく「食品自体」

もうひとつ頭を殴られたようなインパクトがあったのは、「成分は重要ではない」ということ。

たとえば、本の中で取り上げられているは以下の例。

  • βカロテンを含んだ緑黄色野菜は病気の予防に役立つが、
  • βカロテンだけを抽出してサプリメントとして摂取すると、逆にがんのリスクや死亡率が高まる

同じようなことは果物とフルーツジュースにも言えて、

  • 果物の摂取量が多い人ほど糖尿病のリスクは低いが、
  • 果物を搾ったフルーツジュースは糖尿病のリスクを上げる

つまり

  • ある「食品そのもの」には病気予防の効果があっても
  • その効果は「成分自体」にあるわけではない

ということ。

大事なのは「成分」で考えるのではなく「食品全体」で考えること。

結局のところ、健康を維持するためには、いろいろな種類の野菜や果物を毎日たくさん食べ続けることが重要。

この本をおすすめできるひと

僕が考える、この本をおすすめできる人物像をまとめてみました。

  • どのような食事をすれば脳卒中、心筋梗塞、がんなどの病気を減らし、健康を維持したまま長生きできる確率を上げることができるかを知りたいひと
  • 現在の科学で体に良い(もしくは良くない)と考えられている食品を知りたいひと
  • 何を食べると将来の健康にどういう影響がでる可能性があるのかを把握した上で、日々の食生活に向き合っていきたいひと

一方で、「いかにして効率的に痩せるか」などのダイエット関連の情報を求めているひとは、読んでもあまり役には立たないと思います。

まとめ:自分を作る食品を、自分の意志で選んでいこう。

この本は「体に良い食物」と「体に良くない食物」を説明しています。

しかし、それを「食べるべきではない」と主張しているものではありません。

もし甘いものを食べて幸せな気持ちになるなら、食べればいい。

しかし、それはそのひとがリスクを理解した上での選択であって、決して「少量であれば健康に悪影響はない」わけではない。

それとこれとは別の話だということは肝に銘じておきたい。

我々の身体は我々が口から摂った食物でできている。

正しい知識を身につけた上で、自分の人生の幸福度を高めるためにはどのような選択肢を選び取るべきか。

これを自分の頭で考えていくにあたって、ベースをつくる最初の一冊にふさわしい本だと思いました。

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