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【書評】あたりまえだけどなかなかできない33歳からのルール(小倉広著) | 人生を決める30代を生き抜く羅針盤。

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読んだ本の書評
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このあいだ書評を書いた、松浦弥太郎さんの「もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。」。

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この中で何度も書かれていたのは「小さな約束こそ守れ」という言葉。

実は、ちょうど同時期に読んでいたのが「あたりまえだけどなかなかできない33歳からのルール」という本。

25歳と33歳で対象年齢が近いからか、偶然にもこちらの本にも「小さな約束こそ守れ」ということが書いてあり、この偶然の一致がすごく印象に残りました。

ちょうど33歳になる前のベストタイミングで出会えてよかった一冊。

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この本の概要

社会に出てある程度の年数が経って、身の回りのいろんなことが落ち着き始めてくる33歳前後。

実はこのタイミングって、成長を止めてそのまま老け込んでオヤジ臭くなるか、充実した30代を過ごしていけるかの「大事な分かれ目」なのかもしれません。

そんな33歳前後の人に向けた、人生を豊かに生きるためのルールが示された一冊。

この書評は主に仕事に関するトピックにフォーカスして書きましたが、本書は充実したプライベートの過ごし方のヒントももらえるような「生き方」全般を取り扱った幅広い内容になっています。

実際に読んでみて感じたポイント3つ

僕が「いいね!」と思ったポイントを3つ挙げておきます。

ポイント1:小さな約束こそ守れ

1つ目のポイントは「小さな約束こそ守れ」というもの。

社会に出てそれなりに時間が経つと、要領が良くなってきてはじめの気持ちが薄れてくる。

そうしたときの落とし穴が「小さい約束なら守らなくてもいいか」という怠け心。

特にこうした小さな約束は、他のTODOに押されて後回しになってしまいがち。

  • すでに相手が忘れているような約束
  • 社交辞令に終わりそうな軽い約束
  • 相手が実現を期待していないような約束

それでも、大きな転機のきっかけというのは、振り返ってみればいつだってとるに足らないような小さなこと。

こうした小さな約束をきちんと守っていくことで信頼が積み重なり、すべてが始まっていくんだと思います。

小さい約束を守れなかったら、大きな約束も守れるはずがないから。

ポイント2:残り5%に手を抜くな

ものごとって最後の詰めをきちんとやることがすごく大変。

世の中に広く知られている「20:80の法則」ってものがあるとおり、体感的にも「残りの20%」を詰めていくには「これまで0%から80%に引っ張り上げてきたのと同じくらい」の労力が必要なもので。

そんななかで、95%まで完成度を引き上げて来ていたら、その時点で超えらい。褒められてもいい。

だけど、そこで妥協することを覚えてしまったら、もうそれからずっと最高点は95点になってしまう。

それに「100%を知っているひと」には「手を抜いた」のか「100点を目指していたけど95%までしか届かなかった」のかの違いは一発でバレる。

95%と100%の間はたった5%なんだけど、そこには計り知れないくらいの差がある。

もちろん、毎回100%まで引き上げることはとても難しい。

それでも、それを言い訳にしてはじめから95%を狙うような姿勢を取るにはまだ早い。

せめて意識だけは高く「残りの5%こそが注目されている」「残りの5%が仕事場」という気持ちで臨んでいきたい。

ポイント3:嫌われ役を買ってでろ

3つ目のポイントは「嫌われ役を買ってでろ」ということ。

この本で紹介されていたのは「良い顔をして周りから嫌われないようにしているのはずるい」というエピソード。

自分の周りで働く人たちや、仕事全体がより良い方向に向かっていくためには、ときには誰かが嫌われ役を買ってでも行動しないといけない時がある。

全体の方向性を一人の声で変えるにはとても大きな労力を払う必要があるし、たとえうまく方針転換できたとしても、その結果が良くなかったらとても居心地は悪くなる。

特に30歳を過ぎると、それなりに立ち回りも覚えて大怪我しないようなポジション取りもうまくなるもの。

だけど、ずっと周りにいい顔だけみせていたら、いつまで経っても仕事の「当事者」にはなれない。

そのあたりの舵取りに挑戦していかなきゃいけないのが、ちょうど33歳あたりからなんだろうな、と。

この本をおすすめできるひと

この本をおすすめできるひとはこんな感じ。

  • 33歳前後で仕事への向き合い方にマンネリを感じているひと
  • 仕事に「ぬるま湯感」を感じているが、もっと成長したいひと
  • 30代での過ごし方や身の振り方のイメージが湧かないひと

30歳を過ぎてくるといちいち細かいところまで口を出してくる人が減ってくるけど、それってラクな一方で、自分の成長には適した環境とは言えないわけで。

そんなとき、この本は自分の背筋を正してくれるような「良きメンター」になってくれるはず。

僕は読んでいて「ちょっとキビシイことばかり書いているけど、そういえばこういうふうにいろいろ指導してくれた人がいたな」と、少し昔のことを思い出しました。

こっからもう一度エンジンを掛け直していきたい。

まとめ:いま立っているここが交差点。

僕自身2019年には33歳になるので、ちょうど良いタイミングでこの本を手に取ることができました。

この本には、上に挙げている以外にも耳が痛いような話が並んでいるんだけど、なぜだかとても読みやすく、心の奥の方にすんなりと届いてくるような文章が印象的でした。

それでも「読後感よく読み終わってスッキリ」というわけでもなくて、自分の中に「消化しなければいけない課題」がしっかり残った感じ。

30代前半は「まっさきにオヤジ化するか」それとも「若々しく成長を続けられるか」の交差点。

この課題をじっくり消化して、すてきな30代を過ごしていきたいと思っています。

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