沖縄旅行1日目の夜。
首里城を楽しんだあとは、一度ホテルに戻って車を置き、国際通りまで遊びに出ました。
前回の記事はこちら:首里城公園 ― 初めて正殿に入ってみました。建物の中とは思えないほど広くて見応え十分![2016年1月沖縄旅行記-03]
22時半ごろまで国際通りで過ごしてこの日の予定は終了。
あとはホテルに戻るだけとなりましたが、どうにもこうにも沖縄そばが食べたくなってまいりました。
そこでさっそくいくつか沖縄そばのお店を調査。
国際通りの近くにはそれこそ星の数ほど沖縄そばのお店があります。
そのなかで気になったのが、栄町(さかえまち)ボトルネックというお店。
なんだか名前も変わっているので妙に気になり、行ってみることとしました。
お店まではバラックのような細い路地。初見だとメチャクチャ不安になるレベル。
栄町ボトルネックの最寄り駅は、ゆいレールの安里(あさと)駅。
ゆいレールに乗っても良かったけど、安里駅は国際通りから近くて、牧志駅からでも歩いて10分くらいで着けます。
なのでこの日はプラプラと散歩がてら向かうこととしました。
国際通りからiPhoneのGoogle Mapsの案内に従ってお店に向かうこと数分、安里十字路まで来ました。
ここからiPhoneが指し示すエリアは、なんだかディープな匂いがプンプンするエリア。
え、ここ?ここ入っていくの……!?
安里十字路からみて南東の方向には、妙に昭和の香り漂うエリアが広がっています。
細い路地が迷路のようにつながっていて、いま自分が歩いているのがどのへんなのかもよくわからない。
このエリアに足を踏み入れてしばらくは、表通りの音が聞こえるのでなんとなく安心感があります。
だけどそこから角をひとつふたつと曲がっていくと、とたんに雰囲気は一変。
言葉が正しいかはわからないけど、この建物の佇まいはまるで終戦間もないころのバラックのよう。
何度か曲がるうちに、方向感覚もなんだか怪しくなってきます。
しかも路地に面しているお店というお店がシャッターを下ろしていて、人気がぜんぜんありません。
「こんなところに本当にお店なんてあるの?危ない人がでてきたりしないよね?」と不安が頭をよぎります。
そんなに気持ちが最高潮に達した瞬間、お目当ての店を発見。
路地を透けた先にお店を発見。幻覚をみているみたいなディープスポットだった!
大きな赤いちょうちんに栄町ボトルネックの文字を発見!
ここまでの道のりがなんだか心細かったからか、ほとんどシャッターだらけの路地の中で営業しているこのお店の周りだけがぼんやり明るいように見えました。
さっそくお店に入店。
席は3〜4人が座れるようなテーブルが3〜4席、奥に小上がりがあります。
内装はこれまたインパクト大。
ぼくはお店に足を踏み入れた瞬間「あ、まるで映画のセットみたい」と思いました。
それくらいにキャラが濃いものが寄せ集まってひとつの空間が形成されています。
ふと「計算でこういう空間が作れたらすごいよなー」と思ったんだけど、それって見当違い。
きっとこれって計算で作られた空間じゃなくて、自然と形作られた、生きた空間なんです。
その方がよっぽどすごい。
メニューは壁の黒板に書いてあるものの他、缶詰のおつまみなど。
そして名物の沖縄そばも。
この日は沖縄そばだけ食べにきたのでおつまみは注文しませんでしたが、いまみるとメニューがすごい。
てんぷらの缶詰、謎すぎる。食べてみたかった……頼まなかったのが悔やまれます。
メニューをひっくり返すと、裏側はお酒のメニュー。
泡盛の種類がものすごい!こんなにいろんな泡盛があるんですね。
そして沖縄といえばオリオンビールも。
テーブルにはお箸などの他に気になるタッパーが。
開けてみると、これは炒った大豆でした。ポリポリと食べるとなんだか節分みたいな気分。
このお店の沖縄そばはダシをやかんから自分で注ぐスタイル。
大豆をボリボリと食べていたら、このようにダシのかかっていない状態の沖縄そばが運ばれてきました。
というのも、このお店はダシをやかんから自分で注ぐスタイル。
沖縄そばと一緒にやかんと紅しょうがが運ばれてきます。
これだとお酒と一緒に沖縄そばを頼んでも、自分が食べるタイミングまで麺が伸びなくていいねー。
紅しょうがをトッピングしてだしを注いだところ。……美しい!
そしてお味の方も間違いないおいしさでした。
沖縄そばって、このモサッとした麺の食感がいいんだよね。
麺類に関してはツルツルの食感至上主義の中で育ったので、沖縄そばの麺を初めてすすった時はほんとうに衝撃だった。
そして紅しょうがのピリッとした風味が溶け出したスープがたまらない。
紅しょうが無しだとやさしい出汁の味なんだけど、紅しょうがが入ると途端にビシっと決まる!
藤真の入った翔陽みたいな感じです。
沖縄観光したらここは一度入ってみてほしい!超おすすめ!
お店の中から店の前の路地を見るとこんな感じ。
こんなところにこんなに面白いお店があるなんて思いもしませんでした。
たどりつくまでの路地でビビり、さらにお店の内装にビビり。
はじめはどうなることかと思いながら注文を済ませましたが、料理が出てくるのを待っている間にだんだんと身体がお店に馴染んできて、いつの間にかかなり居心地の良さを感じていました。
たまにはディープな居酒屋もいいね!
沖縄そばを食べたい時はもちろん、それに加えてこの体験も込みですごいオススメ。
国際通りからも近いし、沖縄観光の際はぜひとも足を運んでみてください!
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