僕はモノに対しては基本的に「悩み抜いて買った良いものを長く使うスタイル」です。
消耗品的にポンポンと買い替えていくよりは、これと決めた大切なモノをできるだけ長い間使っていきたい。
このブログでは、そういう思いでモノを紹介しています。
そういったモノの中で、ブログを始める前から使っていてあまりに馴染みすぎていて、まだ記事を書いていなかったものがありました。
ドイツの文房具メーカーLAMYのシャープペンシル「サファリ」です。
気分良く使える文房具を探していた
ラミーのサファリを買ったのは、社会人になりはじめの2010年ごろ。
毎日遅くまで働いたあとは、帰宅してから資格などの勉強をしていました。
この頃は、学生から社会人へと変わっても相変わらず続けていかなければいけない「勉強」というものにちょっとうんざりしていた時期。
そんなときに「せめて道具だけでも気分良く使えるものに」ということで購入したのがこのラミーのサファリ。
正直当時は気が進まなかった勉強でも、このシャーペンがあったからこそ乗り切れたと思っています。
LAMYのシャープペンシル「Safari」の良いところ3つ
ポップだけどモノとしての高級感があるデザイン
やっぱりサファリの一番気に入っているところを挙げるとするなら、そのデザイン。
目のさめるようなイエローボディのアクセントになるのは細い金属のクリップ。
これのおかげで、ポップなプラスチックボディでも不思議と安っぽさは感じません。
必要最小限の構成要素で、余計な機能はなにもない。
これ以上なく完成されているのに、どこかオモチャのような遊び心がある。
シンプルだけど飽きのこない、絶妙のデザインです。
シンプルだけど持ちやすい三角軸のグリップ
サファリのグリップ部は三角形になっていて、これが手に吸い付くようにジャストフィットします。
シャーペンの中には、持ち手がゴムになっていたり溝が切ってあったりと、グリップに工夫をこらした商品はたくさんあります。
だけど、それらはつまるところ「快適に持たせるため」のデザインで。
それに対しサファリはいわば「持ちたくてたまらなくなる」デザイン。
サファリのシンプルな三角グリップの持ちやすさは出色の出来。
だけど、そもそものアプローチからして、他のシャーペンとはぜんぜん違うように思います。
まるで持っていないように錯覚するほどの軽さ
サファリをはじめて目にしたとき、そのポップなデザインに衝撃を受けました。
だけどそれを実際に手にしたとき、さらなる衝撃が走ったことを覚えています。
ひとつめは、上で書いたとおりのグリップの持ちやすさ。
そしてもうひとつは、その羽のような軽さ。
学生時代からいろんなシャーペンを使ってきましたが、間違いなくこのペンが一番軽かった。
その理由は無駄のないシンプルな機構と、プラスチック素材。
いつまで文字を書いていても疲れない、理想のシャーペンです。
「勉強のたのしさ」を思い出させてくれる道具
社会人になってからの数年間は、ラミーのペンを使って、プライベートで本当にたくさんの時間の勉強をしました。
はじめは嫌だった勉強も、ラミーのサファリがあることで、ちょっとだけたのしみになって。
そのうちに、「勉強とは本来たのしむためのもの」という感覚が蘇ってきたことを覚えています。
こんな気持ちになったのは、小学校低学年のころに初めて勉強の楽しさを知った時以来でした。
こういう気持ちに巻き戻してくれる道具というのは、めったにない。
サファリはデザインも機能性も優れた文房具だけど、それだけじゃない。
このペンの本当の価値は、そういう「人の気持ちを動かす」ところにあるんだと思います。
まとめ:もうシャーペンを買い換えることはないと思う。
ずいぶん先の話ですが、僕はおじいさんになったらもう一度「漢字」と「数学」を本気でやりたいと思っています。
漢字は漢検一級を取りたい。
難読漢字を駆使してめっちゃオサレなツイートとかしたいもん(ツイッターがあれば)。
数学はこの世の自然のことわりを記述する学問で、その美しさをもっと感じたい。
そして、そのときもきっとこのシャーペンを使っているといいな。
いまからその時間がたのしみです。
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