このごろよく考えているのは「改善」について。
この記事では改善の粒度と頻度と試行回数について、このようなことを書いています。
- 「粒度の大きな改善」が効果的なのは、つくりこみの初期だけ
- 完成度が高まるにつれて重要性が高まるのは「粒度の小さな改善」
- 新陳代謝のためには「改善の粒度」を小さくしてリフレッシュレートを高めること
- 0.数%の改善を拾いにいったかどうかで「ハナ差」が決まる
このごろよく思うのは、「大砲の球を一発ぶち込む」よりも「ハンドガンをパラパラと撃つ」ほうが、単純にPDCA回しやすいってこと。
「やってみて、観測して、ズレを調節して、また撃つ」ということをできるだけ多く繰り返すためにも、弾は多く撃ったほうが良い。
— 煮え湯@yawn (@nieyu365) 2018年5月1日
大きな改善よりも小さな改善を積み重ねることを意識する
試行錯誤で大事なのは、改善の「粒度」の大きさではなく「頻度の高さ」。
なぜ頻度が大事かというと、それによって「試行回数」をだれよりも多く取ることができるから。
とにかく「粒度」を小さくして、「試行回数」を増やすこと。
一回きりの大きなアップデートの場合、うまく行けば効果は大きいかもしれない。
でもそれじゃ、どうしたって新陳代謝はすすまない。
一方、小さな改善に着目して無数の試行錯誤を重ねることで「アップデートの回数」を大きくすることができる。
完成度を100%まで持っていくための最短経路は、改善の「リフレッシュレート」を高めることがベスト。
改善が100%に近づくほど、小さな改善が重要度を増してくる
そもそも完成度が100%に近づくと、大きな改善ポイント自体がみつかりにくくなります。
特にすでに80%以上改善が済んでいる場合などは、そこからの劇的な改善というのはないわけで。
そこで大きな改善点ばかり探していると「もう改善するところが見つからない!」となってしまう。
大体、何の業界でもトップ集団の戦略は自然と収束してきて、似た者同士になるのが常。
そういうときに勝負を分けるのは、相手がまだ見つけられていない「0.数%の小さな改善」をめんどうくさがらずにできるかどうか。
ここをバカにせずに、コツコツと「完成度の隙間」を埋めていけるかが大事。
最後にハナ差で一歩前に出られるかどうかは、これで決まる。
まとめ:天は自ら助くる者を助く
完成度が100%に近づいてあまりに小さな粒度の改善点しか残っていないとき、目の前の「残滓」をかき集めることに「こんなのやっても意味ないだろうな」と思ってしまいがち。
でも、満足したらそこで何もかも止まる。
特にブログやデジタルの世界では、「最適解」はその瞬間ごとに変わっていく。
それはいわば、気が遠くなるような「収束することのない合わせ込み」であって。
だけど、だからこそ、それに打ちのめされずにきっちり食らいついていけるか。
歩みを止めずに続けることが何より大事なので、小さな改善を積み上げていきたいところです。
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