はじめに前提として、僕は「一度やったことは二度やりたくない」というめちゃくちゃな面倒くさがり屋です。
なので、仕事でもなんでも、自分のリソース(時間や体力)を消費してなにか行動するときは、
- 絶対に「やりっぱなし」では終わりにしない
- 将来ラクできるように行動する
ことをポリシーにしています。
これは言い換えると「自分自身が時間や体力などのリソースを使わなくても、価値提供を代行してくれる存在(=分身)を育てよう」ということ。
今日はそのことについて、僕が考えていること、実践していることを書いておきます。
常に念頭に置くべきは「自分の分身をつくる」という働き方
働き方に関しては「やればやるほどラクになる」ように働いていく。もうそうしてるけど、もっとそれを徹底的にやる。先々の自分をラクにしないしごとはきょくりょくしない。ブログもそのひとつなので、がっつりやりたい。資産として残っていく仕事をしないといつまでたっても何も変わらない。
— 煮え湯@yawn (@nieyu365) 2017年12月31日
いちばん大事なのは冒頭に書いた「一度やったことは二度とやりたくない」という面倒くさがりの精神。これをうまく応用します。
たとえば「仕事」なら、こんな感じ
仕事では、自分が得たノウハウは徹底的に自動化したり、同僚に開放するようにしています。
- データ入力作業は自動化する仕組みをつくる(次からは圧倒的時短で済む)
- 自分がやった仕事は必ずマニュアル作成(次からは他の人にやってもらう)
- 後輩に仕事を教えるときは習熟度100%になるまで何度でも教える(今後はこれまで自分がやっていた仕事をやってもらう)
たとえば「ブログ運営」なら、こんな感じ
ブログはさらに「自分の分身」という点がわかりやすくて、たとえば「ブログを自分の分身にする」つもりでいろんな情報を書いておけば、以下のようなことが実現できます。
- 自分の考えていることを代理で述べてくれる(毎回説明する必要なし)
- 過去記事蓄積による情報提供(リアルタイムの人間には到底できない量の情報提供が可能)
- 寝ている間に収益を得ることすらできる(擬似的な労働時間の拡張)
冒頭でも書いたけど、仕事でもブログでも共通して大事なのは「自分自身が時間や体力などのリソースを使わなくても、価値提供を代行してくれる存在を育てる」という考え方。
要するに「分身をつくる」ってことなんだけど、これを積み重ねることで、自分自身がラクできるようになり、さらには自分自身(=オリジナル)の価値を高めることもできます。
コピーが増えれば増えるほど、オリジナルの価値は高まる
ひとによっては「自分だけのノウハウを人に与えてしまっては自分の価値が落ちる!だから全部秘密!」みたいなスタンスの人もいると思います。
もしかしたら昔はそうだったのかもしれないけど、今は違う。
インターネットとデジタル化が社会のインフラになって、情報は「ひとに紐付いたもの」ではなく、「簡単にコピーして共有・移転できるもの」に変わりました。
その条件下では「ひたすらノウハウなどの価値ある情報を他者に発信できるひと」の価値が高まっていく。
なぜなら自分の分身、つまり「自分の代わりに並行労働してくれる存在」を増やせるひとは、生産性を倍々に上げていくことができるから。
だから、分身をつくっても、自分の価値は決して落ちない。
むしろ「コピー」が増えれば増えるほど、「オリジナル」の価値は高まっていく。
奪ってもらえる仕事ならどんどん与えていくスタイル
みんな人工知能に仕事奪われるの嫌そうだから、まずはわたしが人柱になろう
— 煮え湯@yawn (@nieyu365) 2018年2月24日
平日に家の布団の中から「つれー、人工知能に仕事奪われるのまじつれーわー。まじオススメできない」ってツイートしたい
— 煮え湯@yawn (@nieyu365) 2018年2月24日
ちなみに、僕は「人工知能の台頭により仕事がなくなること」についてもポジティブな捉え方をしています。
だっていつまでも同じ仕事をしている方が苦痛だし、そもそも「これ一本で死ぬまで食っていく」という考え方も未来がなくて好きじゃない。
だったら、自分がもう飽きたような仕事は人(もしくはAI)にやってもらったほうが良い。
そして、自分自身は「古い仕事」からは手を引いて、もっと本質的な「自分がやる価値のある仕事」に取り組む。
その方がその市場全体のレベルも上がるし、みんなハッピーなんじゃないかな。
「面倒くさがり」は効率化の母
人生におけるしかたなくやる「仕事」の割合をもっと減らしたい。いまはけっこう自分のリソースを割いてるけど、ここを長期的に絞っていくつもり。もちろん最終的にはゼロにしたいけど、ひとまず向こう10年くらいで20パーセントくらいまで落としたい。考えれば工夫のしようはいくらでもあると思うので。
— 煮え湯@yawn (@nieyu365) 2017年12月31日
なんとも不思議なのは、「一度やったことは二度とやりたくない」という面倒くさがりの精神が、実は人間の生産性、ひいては価値を高めることにつながっていくということ。
仕事のより好みとか、自意識過剰な意味ではなくて、「その仕事は自分がやる必要があるかどうか」というのは、本当にみんな考えたほうが良いと思う。
そこを突き詰めて考えていくことで、生産性が高まるし、業界のレベルも上がるし、社会全体が良くなるし、何より自分の価値が高まるし、そして人生がラクになる。
そう考えると「面倒くさい」というのはそんなに悪いスタンスじゃないよね。
まとめ:「人のため」は巡り巡って「自分のため」になる。
これからの時代は「抱え込む側」より「与える側」に舵を取れる人の価値がめちゃくちゃ上がっていくんじゃないかな。
自分の分身を増やして「自分の余白」をつくったら、その余白で次の「夢中になれるモノ」を見つける。
そしてそれが仕事になったら「事業売却」する感じでノウハウを開放して、自分はまた次の、ひとつ上のステージに行く。
それができるひとは強いし、逆に「ひとの分身にしかなれない」ひとはしんどい、ということかもしれません。
※「人生と仕事」についての僕のオススメは下の3冊。全部めっちゃおもしろいです!