畳平バスターミナルで装備を整え、乗鞍岳に向かって歩き出した我々。
前回の記事はこちら:三本滝からシャトルバスに乗って畳平に到着。ここが乗鞍岳登山の拠点![2016年9月 長野&岐阜 旅行記–04]
乗鞍岳の剣ヶ峰に登ってきたよ。悪天候で景色はまったく何もみえず!
畳平から乗鞍岳の山頂(剣ヶ峰)までは片道1時間半程度。
はじめのうちは平坦で傾斜の緩やかな道が続きます。
畳平を出て鶴ヶ池の隣を通り、そのまま富士見岳を回り込み、20分くらい歩いたところで大きな池を発見。
これは不消ヶ池(きえずがいけ)かな。雨のせいか、深いみどり色が神秘的。
富士見岳を超えると、一気に視界がひらけます。
上の写真は振り返って撮った一枚。緩やかな傾斜がついた道を進みます。
前を向くとこのような感じで遠くに「肩の小屋」とよばれる建物がみえています。
乗鞍岳の剣ヶ峰があるのは、上の写真でいうと左上方向。
いまのところはかなり平坦な道を歩いていますが、あの建物を超えたら本格的に斜面を登りはじめることになります。
何も見えないとおもっていたら、とつぜん雷鳥を発見!
せっかくの気持ちよさそうな登山道ですが、天気が良くないので何もみえず。
「こればかりはしょうがないかな」と思いながら歩いていると、前方に登山客の人だかりを発見。
何かと思って近づいてみると、雷鳥がいました。
か、かわいい……!
二羽一緒で仲よさそうで和む〜。
もちろん、ぼく自身、雷鳥をみるのはこれが初めて。
ほんとうにこんな山の上に住んでいるんだなぁ〜。
てか、こんなふつうに道端にいるのか……!
遭遇率はどのくらいなんだろう。
思えばこの登山中で一番テンション上がった瞬間だったかもしれないです。
肩の小屋からひたすらに登り、蚕玉岳まで到着。もう一息!
雷鳥をみたあとは肩の小屋を通り過ぎて、斜面をずんずん登り始めます。
すこしは雨雲が切れて景色が見えるかな〜と期待していましたが、終始ご覧のとおりの天候でした。
しばらく登ると少し平らなところに出ます。ここはいったい……!?
ここは乗鞍岳の剣ヶ峰手前にある蚕玉岳(こだまだけ)。
ここは稜線になっていて、岐阜県側から吹き上がってきた風がものすごい強さ!
T.M.Revolutionごっこできるレベルの強風で、むしろ雨粒が全身を打ち付けて少し寒いくらいでした。
ほんとうはここからも超いい眺めなんだろうな〜。
頂上近くの山小屋は意外とグッズが充実してた
その先をさらに登っていくと山小屋が。
ここをすぎれば頂上の剣ヶ峰は目の前のはず。
グッズとかいろいろあって後ろ髪引かれるけど、いまはとにかく頂上に向かいます。
かなりの高度まで登ってきましたが、結局ずーっとこんな感じ。
何度も書くけど、もし晴れてたら、きっと遠くの山々が見えるんだろうなぁ……。
カメラはGRD4を持っていったんだけど、もう大丈夫かってくらい濡れまくり。
おかげで写真の枚数もあんまり伸びませんでした。
ついに乗鞍岳山頂の剣ヶ峰に到着!結局なんにも見えなかったよ……!
そんなこんなで剣ヶ峰(標高3026メートル)に到着!
正真正銘、ここが乗鞍岳で一番高いところ!
かなりゆっくり登ったので、畳平からの所要時間は2時間くらいかな?
剣ヶ峰はちょっとしたスペースがあって、記念撮影とか休憩とかができるようになっていました。
しかし今日は降り続いている雨に加えて山頂は風も強く、ご飯を食べるほどのくつろぎ感は得られなかったため、今回の山ごはんはパスすることに。
その代わりに水筒にいれてきたお茶を飲んでホッと一息。
あったかい飲み物最高〜。胃に温かい飲み物が入っていくときの幸福感よ。
最後は雲が切れて何か見えるかな?と僅かながら期待していましたが、結局一瞬の晴れ間も見えず。
目の前に広がるはずの大パノラマはすべて真っ白に塗りつぶされてしまって眺めはかなり残念でした。
だけど、やっぱり山頂は嬉しいです。
なんだかんだちゃんと剣ヶ峰まで来れたんだな〜。やっほい!
ま、眺めを楽しみたかったらまた来ればいいだけの話。
これはこれでいつまでも良い思い出話になりそうです。
下山は事故が起こりやすいので慎重に。無事に畳平まで戻ってきました
山頂でいっときの達成感を味わった後は慎重に下山。
昼の12時半には畳平に戻ることができました。
畳平まで戻ったら思ったよりも身体が冷えていたので、コーヒーを買って温まりました。
自販機の缶コーヒーだけど、これがしみるほどおいしかった……!
まとめ
乗鞍岳は3000メートル峰だけど、畳平から登れば所要時間としては片道90分程度。
難しい局面もないし、かなりハードルは低いんじゃないでしょうか。
今回はやっぱり天候にめぐまれなかったのが残念。
雨でカメラが壊れそうだったのであんまり写真の枚数も撮れませんでした。
できればもうちょっと枚数を撮りたかったかな。
フジロックとか登山とかで毎回GRD4が雨でぐしょ濡れになって、そのたびにギーコギーコいってる気がするので、いっそ完全防水のカメラとかあったらたのしいのかなぁ。
なにはともあれ、無事に下山することができて良かったです。
この記事じゃ景色もなにも写ってないし絶対伝わってないとおもいますが、登ってみたらやっぱり乗鞍岳、良い山でした。
今回で終わりというのは納得いかないので、また別の機会にリベンジしたいと思います。
次は絶対晴れた時に来て、最高の眺めを味わうぞ!
次の記事はこちら:レストラン コスモ ― 乗鞍岳から下山したあとは畳平でごはん休憩。お土産屋さんの片隅ではすでにストーブが出ていてビックリ。[2016年9月 長野&岐阜 旅行記–06]