以前から行ってみたいなと思っていた変わり種ホテル、ファーストキャビン。
先日ひょんなことから宿泊する機会があったので、ついにお泊りしてきました!
お手軽にファーストクラスの雰囲気を味わえる変わり種ホテル
場所はJR秋葉原駅の昭和通り口から徒歩3分くらいのところです。
ファーストキャビンとは……
すごくざっくり言うと、カプセルホテルの変化球版といったところでしょうか。
宿泊する部屋はこじんまりとした客室風で、「キャビン」と呼ばれています。
公式サイト:ファーストキャビン FIRST CABIN ~飛行機のファーストクラスをイメージした新しいコンパクトホテル~
キャビンの様子
今回泊まったのは「ファーストクラス」のキャビン。
部屋の広さは驚異の4.4平米。
飛行機のファーストクラスには乗ったことがありませんが、こんな広さなのかな……。
もし飛行機の中でこれだけの広さがあれば、もう十分贅沢な広さですよねぇ。
奥の壁際にある正方形は鏡です。
照明は2灯、ハンガーは2つ、コンセントは3つありました。
窓は無し。
ネット回線はWi-Fiと有線の両方があります。
キャビン内にLANケーブルはありませんがフロントで借りられるかも。
ベッドはこんな感じ。
マットレスはすこし固めだったかな。
ベッドの上には室内着とタオル、歯ブラシなど。
室内着に刺繍されているロゴがかわいいです。
ファーストクラスのキャビンはビジネスクラスに比べ少し広さに余裕があるので、ベッド脇に丸テーブルがありました。
さすがに椅子はありません。
チェックイン時にフロントから渡される3点セット。
左上はセキュリティキー。ファーストキャビンは男女別にフロアが分かれています。
フロアとエレベーターエリアを分ける扉はこのカードキーで開けることになります。
左下は貴重品入れの鍵。銭湯や温泉の脱衣所ロッカーの鍵と同じものですね。
右側のヘッドホンは、キャビン内でテレビを見る際に使います。
カードキーを首から下げるストラップもかわいいなぁ。
このような感じでテレビも備え付けられています。
キャビン内には貴重品入れがあります。
ファーストクラスキャビンでは、ベッドの下が貴重品入れになっていました。
ここに入らない大きさの貴重品はフロントで預かってもらうこともできます。
廊下はこのような感じ(若干手ブレ気味)。両側に並んでいる一つ一つがキャビンです。
このときは早い時間だったので空いているキャビンが多かったです。
夜遅くになると混み出すのかも。
エレベーターエリアとキャビンエリアはカードキーがないと出入りできません。
水回りエリアにはランドリーとパウダールームがありました。
シャワールームとトイレもこのエリアに集まっています。
ファーストクラスとビジネスクラスの違い
今回泊まったのは「ファーストクラス」のキャビンでしたが、他に「ビジネスクラス」のキャビンもあります。
一番大きな違いは部屋のサイズなのかなー。
「ファーストクラス」はベッドの横に丸テーブルが置いてあり、それ以外にもスーツケースを床に広げられるくらいのスペースがありました。
一方、「ビジネスクラス」のキャビンはベッドが部屋のほとんどを占めているため、スーツケース等はフロントに預かってもらった方がキャビンを広く使えるかと思います。
いくつかの気をつけてほしいところ
たぶん一番心構えておかなければならないのは、「部屋に鍵がかからない」という点。
廊下とキャビン内を隔てるカーテンはありますが、それだけです。
なので、近くのキャビンの音も聞こえてしまいます。
特に荷物をガサガサしたり廊下を歩く音は思いのほか響くので、遅くなる時間にはお互いに静かに行動するような心遣いがあるといいかもしれません。
気になるひとは耳栓を持参すると万全かと。
また、トイレやパウダールーム、シャワールームはキャビン内にはありません。
各フロアに水回りがまとめられたエリアがあり、そこを使うことになります。
ファーストキャビンはあくまで簡易宿泊所。
それは頭に入れておいたほうがいいです。
普通のホテルとはコンセプトからして違うので、無いものは無いと割りきって、非日常の雰囲気に浸るのが正しい楽しみ方でしょう。
個人的に泊まってみて感じたこと
泊まったのが冬場ということもあったと思いますが、個人的には乾燥が少し気になりました。
エアコンは集中管理されており、設定を変えられないのが少しもどかしいところ。
しかしフロントで加湿器を一晩100円で貸し出しているようなので、きつい場合はそれも手です。
あと変わっていて面白いなと思ったのが、モーニングコールのサービス。
普通のホテルはフロントから電話で起こしてくれますが、ここは音には敏感なホテル。
なので、指定した時間になるとフロントからキャビンに人が来て直接起こしてくれるみたいです。
面白そうなのでお願いすればよかったな……。笑
まとめ
飛行機のファーストクラスという非日常はなかなか普段の生活では味わえないものですが、それを地上でお手軽に体験できる、というコンセプトが面白い。
簡易宿泊所ゆえに、狭さや鍵がかからないところに歯がゆさをおぼえますが、それらすべてを「ファーストクラスのキャビンである」という設定に落としこんでいるところがポイント。
「狭さ」や「不便さ」を価値に変えてしまっているアイデアはなかなかです。
面白いコンセプトの魅力的なホテルなので、興味がある方は一度泊まってみると面白いかもしれませんよ。