先日、Macの内蔵ディスク(1TB)のファイルサイズが800GBを超えてきていることに気が付きました。
そういや、音楽ファイルだけでもここ数年で900枚以上インポートしてきたもんな……。
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このままでは
- Mac本体のディスクが容量不足になる未来は避けられない
- (TimeMachineは仕掛けているけど)万が一Mac本体が死ぬと困る
というわけで、データ保存の安全性を高めるミラーリングを導入してみることにしました。
バックアップの基本方針
現状はすべてのデータは1TBのMacBook Proの内蔵ディスクに保存されている状態。
これを、以下の3ステップを踏んでより安全性を高めた保存方法に移行していきます。
第1段階:写真と音楽のデータを外付けハードディスクに移動
現状、Macの内蔵ディスクの中で多くの容量を占めているのは
- 音楽ファイル
- 写真ファイル
のふたつ。
体感的にはあまり影響は感じていないけど、内蔵ディスクが圧迫されると処理が重くなったりするもの。
なので、今回は写真と音楽のデータは全部外付けハードディスクに移してしまって、内蔵ディスクはスカスカにしよう思います。
第2段階:2台の外付けハードディスク間でミラーリング構築
外付けハードディスクに移した写真と音楽のデータですが、1台だけに保存しているとそのディスクが壊れたらおしまい。
なので、外付けハードディスクは同じサイズのものを2台用意して、それぞれに同一のデータを保存する「ミラーリング」でバックアップを取ろうと思います。
- Mac本体とデータのやり取りをするのはメインの外付けHDD
- 一定間隔でメインの外付けHDDの内容をバックアップの外付けHDDに同期
これなら、万が一外付けハードディスクの単体故障が起きても大丈夫。
第3段階:Mac自体のファイルは「Time Machine」でバックアップ
Mac本体に入っているファイルは、Apple純正のバックアップソフト「Time Machine」で確保します。
僕はもともとTime Machine用に使っている外付けハードディスクがあったので、それをそのまま継続使用します。
もしない場合は、Time Machine用の3台目の外付けハードディスクを用意するとよいです。
ミラーリング構築のために準備するもの
ミラーリング構築にあたって準備するものはこのふたつ。
- 外付けハードディスク2台
- バックアップソフト(FreeFileSync)
外付けハードディスクはメーカーを変えて2台用意
今回は2台の外付けハードディスクを導入します。
が、せっかく2台に二重に保存しても、同時に壊れてしまったら元も子もない。
なので、故障時期の重複を避けるために、メーカーはBUFFALOとWestern Digitalで分けました。
もしかしたらBUFFALOの中身はWD製かもしれないけど……。
この2台のうちどちらをメインにするかですが、
- WD製のほうが信頼性が高そう
- 読み書き速度が速そう
なので、今回はWD製のハードディスクをメインにして、BUFFALO製のものをバックアップとすることにしました。
これでどっちかが壊れても、もう片方が生きていればデータ復旧できるという仕組み。
ミラーリングソフトは「FreeFileSync」
今回、ミラーリング環境をつくるにあたって採用したのは「FreeFileSync」というフリーソフト。
このソフト、とっても使いやすいし動作も安定しているのでオススメです。
バックアップ環境構築の際になにからなにまで参考にさせていただいたのはこちらのすばらしい記事です。
参考リンク:ファイル同期ソフトの決定版?FreeFileSyncの導入と使い方[Win,Mac対応] | studio9
FreeFileSyncの公式サイトはこちら。
公式サイト:FreeFileSync – Free Backup and File Synchronization Software
手順1:Mac内蔵ディスクから外付けHDD(メイン)への書き出し
それでは、ここからさっそく作業に入っていきます。
まずは、Macの内蔵ディスクから音楽と写真のデータをメインの外付けHDDに移します。
外付けハードディスク(メイン)に移したファイル容量内訳
上の3枚の画像が、メインの外付けHDDに移行したそれぞれのファイル容量。
当初はMac内蔵ディスク内の音楽と写真だけバックアップすればいいかなと思っていました。
しかし、作業していたら別のディスクから相当量の動画ファイルもみつかったので、これを機に動画ファイルも外付けハードディスクに移すことにしました。
- 写真データ:580GB
- 音楽データ:349GB
- 動画データ:244GB
これらのデータを合計すると1.2TBくらい。
外付けハードディスクは2TBにしたので、だいぶ余裕があります。
Mac内蔵ディスクの空き容量は836GBまで回復
上の画像はデータ移行後の内蔵ディスク使用容量。
空き容量は836GBまで増えました。
いや〜、かなりスッキリ。
網掛けのところは、移行したファイルが使っていた分の容量のようです。
この網掛け部分はファイルシステムの整理が進むに連れて徐々に減っていくようで、放っておけば開放されました。
手順2:FreeFileSyncで外付けHDD間の初回同期
次に、メインの外付けHDDの内容をバックアップHDDにコピー(ミラーリング)します。
僕は先ほど紹介した参考サイトにあるとおりにFreeFileSyncを設定していきました。
すると、同期開始前で上のような画面が出てくるはず。
初回バックアップはフルバックアップなので、コピーするファイルサイズはかなり大きくなり、時間もかかります。
2回目以降は差分バックアップになるのですぐ終わるようになります。
同期を開始すると、このような画面になってコピーの進捗状況がわかります。
スタート時点での残り時間の見積もりは5時間とのこと。
そして、こちらがコピー完了時点の画面。
実際にかかった時間は2時間でした。
高速伝送できる規格ならもっと速くコピーできると思います。
ここまでで、写真や音楽などのコンテンツのデータをすべて外付けに移したうえで、ミラーリングの体制が構築できました。
手順3:Mac内蔵ディスクのバックアップはTimeMachineで随時取得
ほとんどのデータを外付けハードディスクに移動させたMacですが、内蔵ディスクにはまだシステムやアプリケーションのファイルを残しています。
なので、こちらも忘れずにバックアップを設定していきます。
Macの内蔵ディスクについては、純正バックアップソフトの「Time Machine」でバックアップを取っていくことにしました。
Time Machine用にはもともとつかっていた2TBのHDDを継続使用します。
関連記事:Time Machine用に新しいHDDを購入!うまくバックアップが取れてよかった〜。
ここまでやれば、もしもMac本体がおかしくなっても安心。万全!
備考:外付けHDD間の同期頻度は週一回
FreeFileSyncをつかった外付けHDD間の同期ですが、週1回のペースで行うことにしました。
FreeFileSyncはよくできたソフトで、ソフト内の設定でスケジューリングすることもできます。
ですが、僕はこういうのは毎回確認しながら手作業できっちりやりたい派。
なので忘れないようにTodoistに繰り返しタスクで登録しました。
関連記事:安心して「忘れる」ために。Todoistで自分に最適化されたタスクリストを作るコツ
2回目以降の差分コピーは「ファイル時刻とサイズ」がおすすめ。
ちなみに上でも書いたとおり、2回目以降の外付けHDD間のファイルの同期は「差分コピー」で行うようにしました。
FreeFileSync内では、この「差分」を判定する条件として
- ファイルの内容
- ファイル時刻とサイズ
のどちらかを選ぶことができます。
僕は最初は「ファイルの内容」の比較で同期をしていました。
しかし、そうするとディスク内のファイルをひとつひとつチェックしていくので、かなり時間がかかります(一回の同期で5時間くらい)。
なので、同期操作に慣れた3回目くらいからは「ファイル時刻とサイズ」で同期することにしました。
これだと5分くらいで同期が完了するようになるので、いまでは毎回「ファイル時刻とサイズ」で同期しています。
もちろん「ファイルの内容」の方が時間はかかりますが、ファイルの取り違えがなく確実。
なので、ここはケースバイケースで使いやすい方で決めてください。
まとめ:定期的なバックアップで、日々の作業に安心感を。
というわけで、FreeFileSyncを使って完全無欠のバックアップ体制が確立できました。
いまのところ、これで問題なく動作しています。
これで自宅が崩壊しない限りはデータは失われない……はず。
まぁこれだけやっても何かが起きてデータがふっとんだ場合は、もうそういう運命だったということ。
やるだけやった結果なので受け入れられると思います。
これで盤石のバックアップ体制が確立できたので、向こう数年はデータの保存方法について悩まなくても良さそうです。
データのバックアップにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください〜。
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