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【書評】エッセンシャル思考(グレッグ・マキューン著) | 99%の無駄を削ぎ落とせ。

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読んだ本の書評
この記事は約4分で読めます。

このあいだ読んだ「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」という本。

最近読んだ本の中では一番ぶっ刺さったので、記事にしておきます。

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この本の概要

「より少なく、しかしより良く」をキーワードに、本当に大切なこと(=エッセンシャルなこと)のみに注力する大切さを説いた一冊。

自分がコミットすべき1パーセントを探し当て、そこに全力投球する。

それができれば、仕事の量は減り、些細な人間関係に気をもむことも無くなり、自分の能力を一番活かせる仕事にコミットでき、その結果として他者からの評価も最大化される。

やることを絞りきらずに、やみくもに「あれもこれも」と発散することは、元来自分が備えている能力や時間に対する冒涜でさえある。

そういうことを書いた本です。

実際に読んでみて感じたポイント3つ

僕が「いいね!」と思ったポイントを3つ挙げておきます。

ポイント1:「より少なく、しかしより良く」

より少なく、しかしより良く

これが、この本の中に終始一貫して流れているメッセージです。

何が一番大事なのか「本質」を考え抜いて徹底的に凝縮し、それ以外のものは徹底的に削除する。

これというものを決めたら、もうそれ以外はやらない。自分の持てるすべての資源を、これと決めた1パーセントの仕事につぎ込む。

もしここで正しい1パーセントに絞り込めていれば、仕事量は減り、成果は何倍にも跳ね上がり、自分の能力を活かし切ることができ、他者からも評価されるようになる。

逆に言えば、エッセンシャルな仕事に取り組んでいる他者の代わりに、些細な仕事を引き受けるようではいけない。

自分で仕事をコントロールしていくためには「何が自分にとってエッセンシャルなのか」を常に考え続けなければならない。

ポイント2:ほとんどあらゆるものは徹底的に無価値

ほうっておくとタスクというのはいつの間にか増えていく。

せっかく1%まで絞り込んだエッセンシャルな仕事も、時間が経てば不純物が混じってくる。

だから、余計なノイズが紛れ込んでこないよう、常に目を光らせ続けなければならない。

もし努力の量と成果が比例しなくなってきているのなら、それは不適切な物事に時間と労力を投下してしまっているから。

重要な少数は瑣末な多数に勝る。

自分の強みが最も発揮できる、自分だけしかできない仕事に100%を注いでいれば、ほうっておいても評価はついてくる。

苦手なことをやっている時間など無い。

ポイント3:悪くない選択肢はすべて拒否する

自分が向き合うべき1パーセントのエッセンシャルな仕事をどうやって見極めればいいか。

つまり、

  • どうしたら1パーセントまで仕事を絞り込めるのか
  • その99パーセントを捨てるための判断基準はなにか

その答えは「絶対にイエスと言えないなら、それはすなわちノーである」ということ。

やっているうちに芽が出ておもしろくなるかも、とか、誰々が推しているプロジェクトなら大丈夫だ、とか、そういう判断基準で自分の担当する仕事を決めてはいけない。

ここで頭に入れておきたいのは「それがめちゃくちゃいいアイデアかどうか」と「それを自分がやる必要があるか」は、別の問題であるということ。

自分がやるべき1パーセントの仕事とは「これは自分がやるべきだ」と心から思えるものだけ。

眼の前を通り過ぎる99パーセントのグッドアイデアは、手を出したくてもグッと我慢する。

そうやって待っていれば、自分がやるべき1パーセントの仕事は、それを初めてみた瞬間に理屈抜きにわかるはずです。

この本をおすすめできるひと

この本をおすすめできるひとはこんな感じ。

  • 社会人になってから数年経ち、言われたことをやるだけの自分の仕事のスタイルを卒業したいひと
  • 何でも屋を卒業して自分の価値を高めたいひと
  • 仕事に追われてばかりなのに評価されずにくすぶっているひと
  • とんがった強みを見つけたいひと

まとめ:自分にとっての1パーセントを探し続けよう。

180725 essentialism 01

僕も以前「やる必要のない仕事は自分の分身にやらせて、自分にしかできない仕事に取り組もう」という趣旨の記事を書いています。

関連記事:自分の「分身」を量産するほど生産性が高まり、自分自身(オリジナル)の価値も高まる

エッセンシャル思考に書いてあることは、ある意味で「この世は不公平」という前提を受け入れた上での考え方だと思います。

「みんながみんな100の仕事をやらないとダメ!」という考えは、たしかに平等。

だけど、無思考で毎日みんなで同じ仕事をしているだけでは、いつまで経ってもラクにならないし、どこかで頭打ちになる。

こうした「真面目の罠」から抜け出して、生産的な仕事をしていく。

そのための意識改革には最高の一冊です。

関連記事:うまく群れからはぐれるために「嫌われ上手」になろう

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