フジロックは3日間、苗場の山の中でひたすらに音楽を楽しむ天国のようなイベントです。
自然に囲まれていい気分になれる一方で、準備をちゃんとしていかないとうまく楽しめないフェスだったりします。
この記事ではぼくがこれまでフジロックに参加して必要と実感したものを中心に、3日間のテント泊参加を想定して必要な持ち物をリスト形式でお届けします。
来年の自分も、きっとこのリストを見て準備するんだろうな……。
フジロック三種の神器は椅子、靴、雨具。
まず、この3つは絶対に持っていってください。
これがないとフェスを楽しむ以前にただひたすらつらい3日間になってしまうので。
軽くて持ち運びができる椅子
椅子がないフジロックとか、間違いなく生き地獄。
ライブ中はもちろん、ごはんを食べるときや休憩中、あらゆるタイミングで使います。
「とか言っちゃってフジロックって芝生のところあるでしょ?座ればいいじゃない」という考えももちろんあります。
が!
雨がふったあとのグリーンステージ後方は田んぼ状態になりますので、絶対無理です。
ピクニックシートみたいなのでも良いかもしれませんが、あれは場所をとるのでひとだらけの場所では使いにくいし、雨が降るとシート上に水がたまるのであんまりオススメしません。
椅子は古き良きコールマンのチェアみたいなやつがメジャーでしたが、最近はヘリノックスみたいなタイプがシェアを伸ばしている印象です。
ヘリノックスは軽くて座りやすいけど、移動時に毎回畳むのがちょっとめんどい。
コールマンのチェアは畳むの簡単だけど少し重いので持ち運びに不便。
どちらも座り心地は最高だと思うので、お好きな方をどうぞ。
登山靴(トレッキングシューズ)
靴はいろいろと試してきましたが、これまでフジロックに参加する中でついにたどり着いた最適解は登山靴。
野鳥の会の長靴とか、クロックスとか、スニーカーとか、ひと通り試してきたけどこれが最終回答で間違い無し。
水たまりもへっちゃら、たくさん歩いても足痛くならない、立ちっぱなしでも疲れにくい。
登山靴はサイズとフィット感が命なので、通販で買うのは避けて、ちゃんと登山専門店で試着して足にフィットするものを選んだほうがよいです。
雨具(上下一式セットのもの。ゴアテックスなどの透湿素材だとなおよい)
雨具は絶対に持っていってください。
できれば上下セパレートタイプのものを一式。
小雨くらいならセパレートタイプの上だけ着れば蒸し暑くないし、下は土砂降りに備えてバッグに入れておけばOK。
下の雨具は本降りのときに活躍します。
特に雨が降り続いている状況だと椅子も濡れているし、その状態で椅子に座ると降ってきた雨がお尻のところにたまるので、やっぱり下の雨具もないときついですね。
単純に寒い時に防寒着の役割も担ってくれるので持っていくと良いと思います。
ノースフェイスやパタゴニアは憧れますが、そんなに年中つかうわけでもないので、ぼくはミズノの「ストームセイバー」という雨具を使っています。
これはミズノが開発した防水透湿素材が使われていて、ゴアテックスをつかった製品よりもかなり価格が抑えられているのがポイント。
これなら全然蒸れないし、ゴアテックスよりも生地が柔らかいから着ていて疲れないし、何より軽い!
こういうのって上を見たらキリがないけど、フェスでつかう分には十分過ぎる性能です。
コスパを考えたらこれが最高だと思います。
基本的に無いと困るもの
チケット
言わずもがなですが、念のためリストに入れときました。
必要な分のお金を入れたフェス財布
ふだんづかいのお財布には色々と入っていてもフェスだと使うのはもっぱら現金。
あとは万が一に備えて保険証と身分証くらいかな?
使わないクレジットカードを何枚も持っていって、それを現地で落とすととっても大変なので、必要なものだけフェス用財布に入れて持っていくが吉。
最近はSuicaも使えるようになりつつあるとのことなので、Suicaも使いどころがあるかも。
必要金額ですが、フジロックで3日間ふつうに過ごすのであれば、2〜3万円あれば充分じゃないかな。
物販で買いまくる場合は足りないと思いますが……。
こういう財布はあるといろいろ便利で、海外旅行時の現地通貨財布にもなってくれたりします。
たまにジップロックを財布代わりにしてる男気スタイルの女子がいてときめきますが、それはそれとして。
もし新しくフェス用財布を買うんだったらチャムスのコインケースがかわいいなーとおもう。
30〜40リットルくらいのデカいバックパック
荷物を持っていくためのでっかいカバン。
荷物がちゃんと入るなら別にバックパックでなくても良いと思います。
あ、でもスーツケースは絶対やめたほうが良いです。
下が砂利とか土で一切転がらないので、結局抱えることになります。
車で会場近くの駐車場まで行く場合はそんなに大変じゃないけど、越後湯沢駅からシャトルバスで来る場合は待ち時間とか歩く距離もあるので、でかいリュックにまとめてしまうのがおすすめです。
行動時用の小さいバッグ
デカいリュックを3日間担ぎ続けながらライブを見るのはどう考えても無理。
基本的には大きなリュックはテントに置きっぱなしにして、貴重品やドリンクを小さいバッグに移して会場内をまわる感じになります。
というわけで、現地行動用の小さいカバンは必須。
フジロックはほぼ100%雨がふるので、できれば防水でコンパクトなのが望ましいです。
厚みを抑えてカッパの中に入れられるやつがベスト。
帽子(耳や首も日除けできるハットタイプが望ましい)
ずっと屋外にいるので紫外線対策は必須。
野球帽タイプよりは耳や首まで日除けできるハットタイプがよいと思います。
帽子は雨が降ったときに顔に雨がかかってくるのを防ぐ効果もあります。
人間は顔が濡れるとテンションガタ落ちする生き物なので……。
できれば防水で、使わないときはくちゃくちゃにまとめてリュックに放り込めるものが最高です。
電話(スマホ)
友達と連絡を取るために必要。てか普通持っていくよね。
モバイルバッテリー
フェス期間中は友達と別行動してそれぞれ好きなライブをみて、ごはんのタイミングで集合することが多いと思います。
しかしフジロックの参加者は3日間でのべ12万5千人。
ケータイで連絡が取れないとなると、絶対に途中で合流不可能。
なのでスマホは必須。
それだけ大事なスマホですが、テント泊の場合は3日間電源は確保できないと思ったほうがよいです。
ということでモバイルバッテリー必須。充電用ケーブルも忘れずに。
健康で文化的な最低限の生活をおくるために必要なもの
3日分の服、下着、タオルなど一式
個人的にはハーフパンツにタイツを組み合わせるのが攻守のバランスが取れて良いと思います。
テント内で寝るときに着られるラクな服もあると良いです。
寝袋
テント泊を考えている場合は、7月でも夜はとても寒いので必要。
ぼくはなぜか完全に持っていくのを忘れて、雨具やタオル、着ていない着替えなどを体に巻きつけて凍えながら寝たことがあります。
氷点下に対応できる冬山用などのあんまりちゃんとした寝袋だと、むしろ暑いかもしれないです。
そこまでクオリティは高くなくても良いから、安くてもいいので体全体が厚手の布で覆われる事が大事。
寒いと熟睡できないのでちゃんと持っていきましょう。
寝るときに下に敷くマット
ちゃんとしたマットがあると、寝るときのQOLが5割増くらいになります。
フジロックはテントの場所取りが熾烈で、一日目の早い時間に来ても平地はもう埋め尽くされていることが多いです。
その場合斜面にテントを張ることになるわけですが、寝袋だけだとめっちゃ滑る。
そのときにこういう凹凸がついたマットがあると、滑らないし痛くないし暖かいので超良いです。
ぼくが使っているのはこの青いやつ。
耳栓、アイマスク
フジロックでのテントの睡眠環境はやはり良くないです。
通りに近いテントだと一晩中人の足音や話し声が聞こえるし、そもそも会場内では夜中もガンガン音楽がかかっていて、その音がテント村まで聞こえてきます。
あとはテント村には街灯がポツポツ立っているので、場所によってはずっと明るいところもあると思います。
なので耳栓とアイマスクはあったほうがよいです。
まぁクタクタに疲れていれば横になった瞬間に眠れると思いますが……。
日焼け止め
絶対焼きたくない夏に。
ハットと合わせると効果絶大。
歯ブラシ
爽やかな一日のために必要。
ぼくが個人的にフジロックでいつもいいなぁと思っているシーンは、テント村のふもとの水道エリアで、見ず知らずの人が集まってみんなでシャカシャカ歯を磨いている朝の光景です。
シャンプーや石鹸など
シャンプーや石鹸はお風呂によっては置いていないところもあるので。
あると便利なもの
素足で履けるサンダル
上で登山靴が最強と書きましたが、サンダルもあれば便利。
お風呂に入りに行く時とか、歯磨きゾーンまで歩いていく時とか、トイレにいく時とか、主にテント周りで使います。
ここは素足でも履けるサンダルみたいなものだったらなんでも良いと思います。
LEDライト
夜にテント内で荷物を探す時とか、ステージ間の移動で足元を照らすのに必要。
スマホのLEDライトでも良いかもしれないけど、防水スマホじゃない場合は降雨時に使いにくい。
そもそもフェス期間中のスマホのバッテリは貴重なのであんまり使いたくありません。
なので単体のLEDライトを持っていったほうがよいです。
ランタンでも明かりはとれるけど、移動時も使うことを考えるとコンパクトなLEDライトがベスト。
防水の腕時計
会場では常にタイムテーブルとの戦いです。
自然と時間を確認することが多くなりますが、防水の腕時計があれば雨が本降りのときでもスマホを出さずに時間を確認できるので便利。
高いのつけていくとなくしたときに大変なので、チープカシオで充分。
ボトル
飲料水を持ち歩くために必要。
水は会場内でお金を出せばいくらでも買うことができます。
だけど、ボトルに詰め替えて持ち歩けば冷たいままこまめに水分補給できるので、熱中症対策としてはこちらがベター。
あとはマイボトルを持っていると象印という神企業のブースにて無料で水を確保できるので、絶対持っていったほうがよいです。
関連記事:象印の無料給水ブースが神すぎる…!フジロックにマイボトルを持参しない手はない。熱中症対策にも!
カメラ
集合写真とかフェスの風景を撮るのにあると良いです。
枚数少ないならスマホで代用できますが、耐水スマホじゃない場合は降雨時に使って壊れるのが怖い。
枚数をメチャクチャとるつもりならスマホだとバッテリがなくなるので、個別にカメラがあると良いです。
会場内で持ち歩くつもりの荷物はずっとジップロックで密閉しておかない限りはひと通り濡れると考えておいたほうがよいので、できればカメラも防水のほうがよいです。
ケースバイケースで必要なもの
コンタクトレンズ
目が悪い人用。
眼鏡はレンズに水滴がついて気になることもありますが、コンタクトレンズなら雨が気になりにくいのでオススメ。
メガネ(念のため)
コンタクトレンズのバックアップとして。
メガネ勢、コンタクト勢は念のため予備を持っていくようにしましょう。
いろいろ揃っているフジロックの物販ですが、さすがに自分用に調節されたメガネは現地では買えないので。
カーチャージャー
車で参加する場合はカーチャージャーがあると便利。
行き帰りの車で充電できるので、モバイルバッテリーを節約することもできます。
モバイルバッテリー自体の充電もできるしね。
ジップロック
雨が半端なくやばくなってくると、雨具のポケット内やリュックの中も浸水することがあります。
そういうときもスマホやカメラをジップロックに入れておけば安心。
30リットルくらいのゴミ袋
ゴミ袋にもなるし、濡れた衣類を入れておくこともできる万能選手。
夜寝るときに靴をテント内に入れておけば夜の間に雨が降ったりしても大丈夫だし、朝露で濡れるのを防ぐことができますが、そういうときにでかいビニール袋があると便利。
とにかくあればなんらかの状況で必ず役に立ちます。
畳めばかさばらないし軽いので、3〜5枚くらい持ってくが吉。
ガムテープ
初めてテント泊した時につかった2,000円のテントが初日の夜に半壊したとき、3日間ぼくらを救ってくれたのが彼でした。
あくまで緊急用のものですが、極まってくるとゴミ袋とガムテープさえあれば大体の問題はなんとかなる気がしてきます。
まとめ
ここに挙げている持ち物をベースに、自分に必要なものを足したり引いたりして持っていけば現地で困ることはないと思います。
もし足りないものがあっても、会場前の売店でひと通りのものは売っています。
なので基本をちゃんと押さえていれば、こまごまとしたものはお金さえ払えば買えますので心配無用。
それではよいフジロックライフを!
フジロック関係の記事をまとめた記事はこちら:2016年のフジロック記事まとめ