初心者が試行錯誤しながらチャレンジするRaspberry Pi入門シリーズ。
自分の作業内容の整理がてら、人の役に立ててもらえたらとブログに公開しています。
前回はMacのターミナル.appからRaspberry PiにSSH接続する方法をまとめました。
前回の記事はこちら:Macのターミナル.appからRaspberry PiにSSH接続する方法
しかし上の記事でまとめたSSH接続手順だと、どうしてもコマンドラインでの操作だけになってしまいます。
初心者的にはもうちょっとグラフィカルにRaspberry Piを操作したい。
できれば手元のMacから、Raspberry Piのデスクトップ画面をマウスとかトラックパッドで操作できたら便利。
というわけで、今回はVNCを使ったリモートデスクトップ接続にチャレンジしていきます!
まずはRaspberry Pi側にVNCサーバをインストールしよう
まずはRaspberry Pi側にVNCサーバの機能をインストールする必要があります。
これは以下のコマンドで行います。
sudo apt-get update sudo apt-get upgrade sudo apt-get install tightvncserver
無事にインストールできたら、以下のコマンドでRaspberry Pi側にインストールしたTightVNCサーバを起動します。
tightvncserver
初回の起動時にはパスワードを要求されると思います。
ここでのパスワードは6文字以上8文字以内で決めてください。
MacからのVNC接続はFinderメニューの「サーバへ接続」から
Macは標準でVNCによるサーバ接続をサポートしています。
Finderのメニューから「移動」->「サーバへ接続」と移動します。
すると接続するサーバアドレスを入力するウィンドウが現れます。
上の画像はIPアドレスが192.168.10.251のRaspberry Piに対してVNC接続をする例です。
vnc://192.168.10.251:5901
5901というのはRaspberry Pi側でVNC接続を受け付けるポートです。
このポートが生きているかを確認するには、Raspberry Pi上で以下のとおりnetstat -nlt
というコマンドを打てばOK。
pi@raspberrypi:~ $ netstat -nlt Active Internet connections (only servers) Proto Recv-Q Send-Q Local Address Foreign Address State tcp 0 0 0.0.0.0:5901 0.0.0.0:* LISTEN tcp 0 0 0.0.0.0:6001 0.0.0.0:* LISTEN tcp 0 0 0.0.0.0:22 0.0.0.0:* LISTEN tcp6 0 0 :::22 :::* LISTEN pi@raspberrypi:~ $
LISTENとなっていれば準備万端!
先ほどの画面で正しいIPアドレスとポートを入力して「接続」をクリックすると、今度は上のようなパスワード要求画面が出てきます。
ここでさっき上で決めたVNC接続用のパスワードを入力しましょう。
するとMacのデスクトップ上に上のような画面が現れます。
これはまさにRaspberry Piのデスクトップ!
これで、これからはMacからRaspberry PiをGUIで操作できるようになりました。
これでもうRaspberry PiにHDMIケーブルでモニタに繋いだり、マウスやキーボードをつなぐ必要もなくなります。
スッキリとしてめでたしめでたし。
まとめ
Macからだと標準の機能でRaspberry PiへVNCによるリモートデスクトップ接続ができて便利。
ちなみにWindowsにも純正でリモートデスクトップのアプリがありますが、こちらは相手先もWindows OSじゃないと接続できないものとなっています。
ふだんはSSHでコマンドラインで操作することが多いかと思いますが、こうしてGUIで操作できると役に立つことも多いはず。
ぜひお試しあれ!
次の記事はこちら:FTPクライアントソフトを使ってRaspberry Piとパソコン間でファイルをやり取りする方法
おまけ: 電子工作マンガ「ハルロック」超おもしろいです!!!
ちなみに電子工作やってるひとは「ハルロック」っていうマンガがめちゃくちゃモチベが高まるのでおすすめです。
というか、正直なことを言うと、ぼくはこれを読んで電子工作を再開しました……!
ちょっと天然な女子大生が電子工作にのめり込む話なんですが、めちゃおもしろいです。個人的に2017年に読んだマンガで一番。全四巻でサクッと読めます。
マンガ内に登場するへんてこ装置の実際のつくりかたも載っているし、再現するのもおもしろいかも。
モチモチのロン、Raspberry Piも登場します。
週末の電子工作タイムのおともにぜひ!