子供の頃のロマンを大人の本気で実現する。
それが2022年夏頃に始まったムーブメント「ルール無用JCJCタイムアタック」です。
───ルールを全無視したら、ミニ四駆はどこまで疾くなる?
この競技、ルールがないのがたった一つのルール。
別の言い方をすれば以下。
タミヤが公式で定めているルールをいったん取っ払って、家庭用のジャパンカップジュニアサーキット(=JCJC)を走らせたとき、どういうマシンが一番速いのか?
小さいころにミニ四駆で遊んだころにはなかった技術を投入して最速を追い求める。
いわゆる「魔改造」というジャンルです。
ミニ四駆に大人の技術力を投入
この競技の魅力は、ガチの技術をミニ四駆に惜しげもなく投入しているところです。
具体的には、
- CADでオリジナルシャーシを設計して
- 3Dプリンタで出力して
- 必要なら電子回路も生基板から切り出して自作して
- コースアウトの様子をスローモーションビデオで検証して
- 検証をもとに次の設計へ……
の流れで超速でPDCAをガン回ししていくのですが、これが見ていてホントおもしろい。
この行動力と発想と技術力とスピード……これ参加者全員めっちゃ仕事できるだろ。
独自路線が百花繚乱
こうした競技ってどこかで最適解が発見されて、それ以降は一つの進化に収斂して先鋭化していくもの。
だけど、2023年1月時点では各参加者が独自の路線を突き詰めてタイムを競っている状態。
例えばこれまでに試みられてきたのはこんなアプローチ(これでも極一部)。
- 最速に必要な要素だけで車体を構成したら速いのでは?
- 重心を限界まで下げれば安定するのでは?
- 強力ファンで車体を路面に押さえつければコースアウトしないのでは?
- モータを4つにすればもっと速くなるのでは?
- これまで試してきた要素を一台に全集約すれば最速になるのでは?
- コースアウトポイント直前で電動ブレーキすればよいのでは?
- ジャイロセンサでリアルタイム姿勢制御したら良いのでは?
- 2gを切るまで軽くしたら光速に至るのでは?
もしかしたら2023年1月のいまこそが、このコンテンツの旬なのかもしれません。
まとめ:なにか作りたくなってくる衝動
ひとのやってるところを見るのもいいけど、こういう動画のいいところって「自分もなにかしてみたい!」と思えるところですよね。
初めて3Dプリンタほしいと思いました。
ルール無用JCJCタイムアタックという沼をみつけてしまった
— 煮え湯 (@nieyu365) December 16, 2022